女子テニスのチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、WTA1000)に出場する世界ランク23位のジャン・チンウェンは1日に記者会見に登場。自身のコーチを務めていたウィム・フィセッテが全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)終了後に突然契約を終了し、元世界ランク1位の
大坂なおみのチームに入ることを明かし「それを聞いて私は泣いた」と告白した。
>>アルカラスらチャイナOP組合せ<<20歳のジャンは今年の芝シーズンからフィセッテを招へいし7月の34パレルモ・レディース・オープン(イタリア/パレルモ、レッドクレー、WTA250)でツアー初優勝を経験。現在は中国人女子、そしてアジア勢の女子選手としてシングルス最高ランカーとなっており、先日の第19回アジア競技大会では
ヂュー・リン(中国)を下し金メダルも獲得した。
ジャンはチャイナ・オープンの記者会見でコーチとの関係について告白。フィセッテは昨年7月まで大坂のコーチを約3年間務めており、今年の6月ごろからジャンのチームへ合流。約1ヵ月後の34パレルモ・レディース・オープンで優勝に導くなど大きな成果を残している。
しかし、ジャンが全米オープンで躍進し準々決勝で第2シードの
A・サバレンカに敗れたあと事態は急変。フィセッテ側から契約の解除となりチームを離れてしまったと明かした。
「全米オープンの間、彼(フィセッテ)が大坂のチームと連絡を取っていたことは知っていた。準々決勝の試合の直後、彼は私に『僕とは何のつながりもないような気がする』と言ったの。以前はそんなことを言われたことはなかったのに」
その発言から1週間後、フィセッテは大坂のチームに入ること告げた。
「それを聞いて泣いたわ。私たちの協力関係には、喧嘩も言い争いもなかった。その協力関係は倫理に反する終わり方だと思った。大坂が彼により良いオファーを提供できることは理解している。彼の立場からすれば、そちらの方がいいのかもしれない。彼には養わなければならない家族がいる。私は彼の決断を理解するけど、そのような決断を下した彼を許すという意味ではないわ」
現在はフィジカルコーチにテニスのコーチも兼任してもらっていると明かしたジャンは、今後しばらくはその体制でツアーを回ることになるとも語った。
一方、大坂は今年7月に第一子となる女児を出産。来年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)からツアーに復帰することを明かしており、調整を続けている。フィセッテは約1年3ヵ月ぶりに大坂のチームに戻ったかたちとなった。
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