男子テニスのダラス・オープン(アメリカ/ダラス、室内ハード、ATP250)は12日、シングルス決勝が行われ、世界ランク97位の
ウー・イービン(中国)が第5シードの
J・イズナー(アメリカ)を6-7 (4-7), 7-6 (7-3), 7-6 (14-12)の逆転フルセットで破り、中国人男子としては1968年のオープン化以降初となるATPツアー優勝の快挙を達成した。
>>西岡、ダニエルら デルレイビーチOP組合せ<<>>チチパス、メドベージェフら ロッテルダム組合せ<<今大会、23歳のウーは
D・シャポバロフ(カナダ)や
T・フリッツ(アメリカ)らを下す快進撃を見せ決勝に進出。最後はビッグサーバーのイズナーとの激突となった。
決勝戦の第1セット、自身はブレークポイントを与えることなくサービスゲームをキープするも、リターンゲームでは2度のブレークチャンスがありながらイズナーのサービスによりことごとく凌がれタイブレークへ。1ポイント目でミニブレークを許したウーは第1セットを落とす。
第2セットも同様に互いにブレークが生まれぬまま終盤へ。5-6で迎えた第12ゲーム、ウーのサービス時にマッチポイントとなるブレークポイントを握られたがこれをセーブ。タイブレークでは第1セットとは逆に1ポイント目でミニブレークに成功し、セットカウント1-1に追いついた。
ファイナルセットも息が詰まる展開のなか再びブレークが生まれずタイブレークへ。互いにキープし続けると、先にイズナーが6-5とマッチポイントを握る。これを自身のサービスで凌いだウーは逆に2ポイントをキープしマッチポイントを握る。この展開を11-11まで繰り返しながら進むと、ウーが初めてミニブレークに成功。12-11として自身サービスを迎えるが、これを落とし再びイーブンに。しかし13-12の場面からこのタイブレーク2度目のミニブレークを奪い、2時間58分の大接戦を制した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトには母国テニスに名を刻んだウーのコメントが掲載されている。
「僕はここで、自分の国のために、故郷のために歴史を刻んだんだ。そして、応援に駆けつけてくれたファンやチームのみんなに感謝している。みんななしには、このようなことはできなかった」
一方、敗れたイズナーは2021年8月のアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)以来 約1年6カ月ぶり17度目のツアータイトル獲得とはならなかった。
■関連ニュース
・錦織「手術して良かった」・錦織「足首に痛み」原因も分からず・自身裁く試合で賭け 審判に処分■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング