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チチパス「欲しくてたまらない」

ステファノス・チチパス
優勝トロフィーを見つめるチチパス
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は29日、男子シングルス決勝が行われ、第3シードのS・チチパス(ギリシャ)は第4シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に3-6, 6-7 (4-7), 6-7 (5-7)のストレートで敗れ、悲願のグランドスラム初制覇とはならず、2021年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に続く2度目の準優勝となった。試合後の会見では「トロフィーを掲げる夢を見ていた。本当に欲しくてたまらない」と話し自身の夢を改めて語った。

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今季、開幕戦の国別対抗戦ユナイテッド・カップ(オーストラリア/ブリスベン、シドニー、パース)から10試合負けなしで決勝にまで駒を進めてきた24歳のチチパス。決勝は同じく今季負けなし11連勝で大会10度目の制覇を目指す35歳のジョコビッチとの激突になった。

決勝戦、15本のサービスエース、40本のウィナーを決めるも42本のアンフォーストエラーを犯すなどミスが目立ったチチパス。第1セットでは1度のブレークを許し先行されると、第2・第3セットではタイブレークをものにされ、2時間56分で力尽きた。

試合後の会見でチチパスは「まず、またグランドスラムの決勝に進出できたことをうれしく思うよ。もちろん、トロフィーを掲げる夢を見ていたよ。昨夜も、寝ている間にその夢を見たんだ。本当に欲しくてたまらない。本当に、本当に強く望んでいるんだ。でも、ただ夢見るだけでは実現しない。行動しなければならない。そこで何かをしなければならない。もっと存在感を示して、もっとうまくやらなければならないんだ」と話した。

「準決勝で負けるより、決勝でプレーする方がずっといいのは間違いない。それは確か。あと一歩なんだ。常にトロフィーを掲げ、グランドスラムやマスターズ1000の大会で優勝することができるようになりたいんだ」

「僕は自分のこの職業で最大限の力を発揮したい。1位は僕の頭の中にある。それは簡単なことではない、それは分かっているんだ。そのためには、もっと努力しなければならない。今日は、世界1位になるためのチャンスだったんだ。ネットの向こう側には、僕よりずっとうまくやる相手がいた。その彼は現在、その座にふさわしい」

「僕は生まれながらにしてチャンピオンなんだ。血の中にそれを感じることができる。若いころの負けず嫌いな子どもと同じように感じることができるんだ。それは僕の中にあるもの。それを収穫し、開花させ、さらに強くして、その目標に向かって努力したいね」

「"1"という美しい数字だからこそ、それを換算すると非常に感慨深いものになる」

そしてチチパスは2021年の全仏オープン決勝でも敗れ、今回もその道を阻んだジョコビッチを称賛した。ジョコビッチは今回の勝利で四大大会22勝目をあげ、R・ナダル(スペイン)に並ぶ史上最多タイの記録に到達。世界ランクも1位に返り咲き、全豪オープンでは10度目のタイトル獲得となった。

「ノヴァークは僕を限界まで追い込んでくる選手だ。これを呪いとは思いたくないよ。迷惑だとは思っていない。彼のようなライバルがいること、彼のようなチャンピオンがいることはこのスポーツにとって非常に良いことなんだ。彼のおかげで、僕はより良いプレーヤーになった。彼のおかげで、彼と対戦するたびに僕の集中力はどんどん高まっている。彼と対戦するときは、本当に試合にコミットし、献身的にならなければならないんだ」

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