男子テニスのBNPパリバ・オープン男子(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード)は19日、シングルス準決勝が行われ、第12シードのM・ラオニチが第15シードの
D・ゴファン(ベルギー)を6-3, 3-6, 6-3のフルセットの末に下し、マスターズ初優勝へ向けて決勝進出を決めた。
10本のサービスエースを叩き出したラオニチは、この日の勝利で今季ここまでの戦績を14勝1敗とした。
196cmの長身から繰り出すサービスが武器のラオニチはこの日、ファーストサービスではアベレージで210キロを記録。セカンドサービスでもゴファンのファーストサービスのアベレージより3キロ以上早い177キロを記録していた。
「今年は確実にこれまでより高いレベルでプレー出来ている。試合中で難しい状況や苦しい場面に陥っても、解決策をこれまでより簡単に見つけることが出来ている。成長している事実は大きな要因となっていると思う。」とラオニチは今の好調さを分析していた。
これまでATPツアーでの決勝戦の成績を8勝8敗としているラオニチ。マスターズ大会では2013年に
R・ナダル(スペイン)に、2014年には
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れており、未だタイトル獲得には至っていない。
「決勝戦では大きなチャレンジが待っている。でもここまでも好調なシーズンを過ごせているし、苦しい状況も切り抜けてきた。」と決勝戦への意気込みを語っていた。
一方、ゴファンはここまで厳しい戦いを強いられながらの勝ち上がりだった。初戦となった2回戦では、主催者推薦で出場の
F・ティアフォー(アメリカ)に2本のマッチポイントを握られる崖っぷちから逆転勝利を飾っていた。
現在25歳のゴファンは、4回戦では第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)を下す金星を飾り、トップ10選手との連敗を14で止めた。準々決勝でも格上である第10シードの
M・チリッチ(クロアチア)を倒して勝ち上がっていた。
「ワウリンカとチリッチとの試合はとてもタフなものだった。今日のミロシュ(ラオニチ)との試合でもチャンスがなかったわけではなかった。集中が続かなかったところがあり、それが負けた原因だったと思う。」とゴファンは、試合を振り返っていた。
(STATS - AP)


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