男子テニスのシーズン開幕戦であるブリスベン国際男子(オーストラリア/ ブリスベン、ハード)は10日、シングルス決勝戦が行われ、第4シードのM・ラオニチが第1シードの
R・フェデラー(スイス)を6-4, 6-4のストレートで下し、今季初優勝を飾った。
>>ブリスベン国際男子 対戦表<<25歳のラオニチは、各セットで1度ずつのブレークに成功し、昨年の同大会決勝戦でのリベンジを果たして、自身8度目のタイトルを獲得した。
ラオニチは
I・リュビチッチ(クロアチア)とのコーチ関係に終止符を打った。その後にリュビチッチはフェデラーのコーチとして就任していた。
リュビチッチはフェデラーのファミリーボックスで観戦していたが、ラオニチには新たなコーチとして就任した元世界ランク1位の
C・モヤ(スペイン)の姿はなかった。モヤは来週の全豪オープンからラオニチと帯同する予定になっている。
フェデラーとは11度目の対戦で、2度目の勝利を手にしたラオニチ。昨年は怪我に泣かされるシーズンだった。足の怪我で全仏オープンを欠場、シーズン終盤の3週間は腰の怪我で大会へ出場出来なかった。そして、トップ10からも脱落して2015年を終えていた。
「優勝は最高。この勝利はチームがしっかりと良い練習をしていると証明してくれた。同時に、昨年の苦しいシーズンを考えると、全豪オープンへ向けて、これから対戦する選手達へ良い状態を示せたと思う。色々なものを取り戻したし、また良いテニスが出来るようになった。」と語ったラオニチは、武器であるサービスとフォアハンドに加え、何度もネットへつめてポイントを重ねていた。
「今年は昨年より良い年になって欲しい。」と話すラオニチは、昨年の全豪オープンでベスト8入りするも、全仏オープンを欠場してからはウィンブルドン・全米オープンで3回戦を超えることが出来ていなかった。
「厳しいシーズンだった。テニスのレベル自体に固執する必要がなかったのは分かっていたけど、それ以外のことを受け入れるのはとても難しかった。」
「これまでは毎年、ランキングも上げられていた。それを誇りにも思っていた。ランキングが落ちていくのは辛いことだったけど、同時にモチベーションにもつながっている。」とラオニチは今季への想いも加えていた。
(STATS - AP)
■関連ニュース■
・フェデラー決勝予想外だった・錦織破ったトミック「特別」・錦織 不完全燃焼で全豪OPへ