男子テニスツアーのシーズン開幕戦であるブリスベン国際男子(オーストラリア/ブリスベン、ハード)は8日、シングルス準々決勝が行われ、第2シードで世界ランク8位の
錦織圭は4年連続のベスト4進出を逃し、不完全燃焼の状態で18日から開幕の全豪オープンへ臨むことになった。
ブリスベン国際男子 対戦表今大会は上位4シードが1回戦免除のため、錦織は2回戦からの登場。初戦の2回戦では序盤で押されるシーンもあったが、
M・ククシュキン(カザフスタン)をストレートで振り切った。
迎えた準々決勝は過去2連勝している第7シードの
B・トミック(オーストラリア)と対戦。
錦織は得意のラリー戦で主導権を掴みたかったが、リベンジに燃えるトミックに強烈なサービスとフラット系の鋭いショットを決められリズムに乗り切れず、第8ゲームでブレークされてしまう。第9ゲームではトミックの横を抜くパッシングショットなどを決めてブレークバックのチャンスを掴むも、サービスキープを許した。
第2セットは世界トップ10の力を発揮して集中力の切れたトミックを圧倒、このセットを取り勝敗はファイナルセットへ。
しかし、ファイナルセットに入ってもトミックの強打に苦しみ、反撃の糸口を見つけられなかった。ベースライン上からのラリー戦を得意とする錦織は後方に下がらされており本来のテニスをすることが出来ず、このセットだけで2度ブレークされて、3-6, 6-1, 3-6のフルセットで準々決勝敗退となった。試合時間は1時間59分。
錦織は3年連続で4強入りしているブリスベン国際男子で、今年は準々決勝で姿を消してしまった。
今大会のダブルスでは第1シードの
PH・エルベール(フランス)(フランス)/
N・マウー(フランス)組を破る金星をあげて4強入りするも、ペアの
G・ディミトロフ(ブルガリア)が肩を負傷したため準決勝を棄権した。
また錦織から初勝利をあげたトミックは、準決勝で第4シードのM・ラオニチにストレートで敗れている。
18日からの全豪オープンに錦織は2012・2015年にベスト8へ進出している。昨年は準々決勝で
S・ワウリンカ(スイス)にストレートで敗れ、ベスト4進出を逃した。
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