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女子テニスツアーのW&Sオープン女子（アメリカ/シンシナティ、賞金総額２１６万８４００ドル、ハード）は１５日、シングルス２回戦残り１２試合が行われ、第１シードのＡ・ラドワンスカ（ポーランド）がＳ・アービッドソン（スウェーデン）に6-4, 6-3で退け、３回戦進出を決めた。

今大会上位シード９選手は、１回戦が免除されている。２回戦から登場したラドワンスカはこの試合が初戦だった。

ブレーク合戦となったこの試合、第１セットは３度ブレークされたラドワンスカが４度のブレークをアービッドソンから奪い、セットを先取。第２セットも２度ブレークされるも３度のブレークを奪い返し、１時間２３分でアービッドソンを下した。

「今日は本当に暑かったけど、去年のこの大会もそうだったから準備は出来ていたわ。大会の初戦は常に難しいもの。毎週毎週大会があり、大会ごとにコートも違うしボールも違う。環境だって変わってくる。この暑さの中でストレートで勝ててとても嬉しい。」とラドワンスカは勝利の喜びを語っていた。

現在世界ランク３位の彼女は、昨年のこの時期に多くのポイントを獲得していないため、今週と来週で優勝を飾ると、全米オープンを前に世界１位に上り詰める可能性がある。その事について問われると「徐々に近づいているかも知れないけど、まだ差があるわ。とりあえず今週は、１位に近づけるように全力を尽くすまでね。」と冷静に現状を受け止めていた。

準々決勝進出をかけてラドワンスカは、主催者推薦のＳ・スティーブンス（アメリカ）と３回戦で対戦する。スティーブンスはこの日、Ｃ・ジョルジ（イタリア）との主催者推薦対決に6-2, 6-1の完勝で制しての勝ち上がり。

スティーブンスは、第１セットで１度もブレークポイントをジョルジに握らせず２度のブレークに成功し、セットを先取。第２セットも４度握られたブレークポイントをしのいだスティーブンスは３度のブレークを奪い、１時間でジョルジを下した。

これまでトップ１０選手とは０勝３敗のスティーブンスは未だに１セットも奪えずにいる。「次の試合は良い状態で自分のテニスをするまでね。とても興奮しているの。第１シードとの対戦だから良いコートで試合が出来るはずだし、楽しみたい。今はコートに立って勝つために必要な事をしながら試合をするのが大好きなの。明日も全力を尽くすまでね。」とスティーブンスは、ラドワンスカとの試合を楽しみにしていた。

この日行われた試合結果は以下の通り。

Ａ・ラドワンスカ (1) ○-× Ｓ・アービッドソン, 6-4, 6-3
Ｐ・クヴィトバ（チェコ共和国） (4) ○-× Ｍ・バーテル（ドイツ）, 3-6, 6-2, 7-5
Ｃ・ウォズニアキ（デンマーク） (6) ○-× Ｓ・カラタンチェバ（ブルガリア）, 6-1, 6-0
Ｓ・エラーニ（イタリア） (7) ○-× Ｄ・ハンチュコバ（スロバキア）, 6-4, 6-4
Ｎ・リー（中国） (9) ○-× Ｓ・シルステア（ルーマニア）, 6-3, 4-6, 6-3
Ａ・フラヴァコバ（チェコ共和国） ○-× Ｄ・チブルコワ（スロバキア） (11), 7-6 (7-1), 4-1, 途中棄権
Ａ・パブリュチェンコワ（ロシア） (17) ○-× Ｊ・ジョルジュ（ドイツ）, 6-3, 6-0
Ｕ・ラドワンスカ（ポーランド） ○-× Ｙ・シュウェドワ（カザフスタン）, 4-6, 4-1, 途中棄権
Ｓ・スティーブンス ○-× Ｃ・ジョルジ, 6-2, 6-1
Ｖ・ウィリアムズ（アメリカ） ○-× Ｃ・シーパース（南アフリカ）, 2-6, 6-3, 6-2
Ｅ・マカロバ（ロシア） ○-× Ａ・タチシュビリ（グルジア）, 6-1, 6-2
Ｓ・ポン（中国） ○-× Ｒ・ビンチ（イタリア）, 6-3, 6-4

今大会の優勝賞金は３８万５０００ドル。