女子テニスツアーのW&Sオープン女子（アメリカ/シンシナティ、賞金総額２１６万８４００ドル、ハード）は１５日、シングルス２回戦残り１２試合が行われ、元世界ランク１位で主催者推薦で出場のＶ・ウィリアムズ（アメリカ）がＣ・シーパース（南アフリカ）に2-6, 6-3, 6-2の逆転で退け、ベスト１６進出を果たした。
出だしで本来のプレーが見られなかったヴィーナスは、第１セットで２度のブレークをシーパースに奪われ、あっさりセットを先取されてしまう。第２セットから徐々に調子を取り戻したヴィーナスは、１度ブレークされるも２度のブレークを奪い、第２セットを奪い返す。
勝敗を決める第３セットでも１度ブレークをシーパースに許したが、３度のブレークに成功したヴィーナスが１時間４６分の逆転劇で勝利、３回戦進出を決めた。
「今日はミスが多かった。彼女(シーパース)は何球でもボールを返してくる選手。そして対戦相手に何本もショットを打たせる選手なの。今日はそれを相手コートになかなか返す事が出来なかった。それでも試合をひっくり返す事が出来て満足しているわ。」とヴィーナスは、スロースタートだった試合を振り返った。
ヴィーナスは準々決勝進出をかけて、Ｄ・ハンチュコバ（スロバキア）を6-4, 6-4で下した第７シードのＳ・エラーニ（イタリア）と３回戦で顔を合わせる。エラーニは今年の全仏オープンでＭ・シャラポワ（ロシア）に敗れるも、準優勝を飾っている。
この日行われた試合結果は以下の通り。
Ａ・ラドワンスカ（ポーランド） (1) ○-× Ｓ・アービッドソン（スウェーデン）, 6-4, 6-3
Ｐ・クヴィトバ（チェコ共和国） (4) ○-× Ｍ・バーテル（ドイツ）, 3-6, 6-2, 7-5
Ｃ・ウォズニアキ（デンマーク） (6) ○-× Ｓ・カラタンチェバ（ブルガリア）, 6-1, 6-0
Ｓ・エラーニ (7) ○-× Ｄ・ハンチュコバ, 6-4, 6-4
Ｎ・リー（中国） (9) ○-× Ｓ・シルステア（ルーマニア）, 6-3, 4-6, 6-3
Ａ・フラヴァコバ（チェコ共和国） ○-× Ｄ・チブルコワ（スロバキア） (11), 7-6 (7-1), 4-1, 途中棄権
Ａ・パブリュチェンコワ（ロシア） (17) ○-× Ｊ・ジョルジュ（ドイツ）, 6-3, 6-0
Ｕ・ラドワンスカ（ポーランド） ○-× Ｙ・シュウェドワ（カザフスタン）, 4-6, 4-1, 途中棄権
Ｓ・スティーブンス（アメリカ） ○-× Ｃ・ジョルジ（イタリア）, 6-2, 6-1
Ｖ・ウィリアムズ ○-× Ｃ・シーパース, 2-6, 6-3, 6-2
Ｅ・マカロバ（ロシア） ○-× Ａ・タチシュビリ（グルジア）, 6-1, 6-2
Ｓ・ポン（中国） ○-× Ｒ・ビンチ（イタリア）, 6-3, 6-4
今大会の優勝賞金は３８万５０００ドル。
（2012年8月16日14時21分）
元世界4位 18歳退け初の4強 
