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女子テニスツアーのバンク・オブ・ウエスト・クラシック（アメリカ/スタンフォード、賞金総額６４万ドル、ハード）は９日、シングルス１回戦５試合が行われ、第５シードのＹ・ウィックマイヤー（ベルギー）がＫ・チャン（台湾）に7-5, 2-6, 7-5のフルセットで勝利、２時間２３分で辛くも初戦突破を決めた。

先のウィンブルドンでは３回戦に進出していた世界ランク３７位のウィックマイヤーは、試合を通して１１本ものダブルフォルトを犯したものの、同１１８位のチャンから８度のブレークに成功、第３セットだけで４度のブレークに成功するなど、チャンを振り切った。

今大会では２年前にベスト４進出を果たしているウィックマイヤーは「初戦はいつも大変です。特にウィンブルドン直後ではハードコートに慣れる必要があります。ポジティブにいられましたし、必要な時に良いプレーが出来ました。」と、初戦を振り返った。

敗れたチャンは、ウィックマイヤーの１１３本を上回る１１７ポイントを獲得したものの、勝負所で差がついてしまい、番狂わせとはならなかった。

この他のシード勢では、第６シードのＣ・シーパース（南アフリカ）が初戦に登場、こちらは予選勝者のＧ・ミンに6-4, 6-4のストレートで勝利、１時間３９分で２回戦に進出している。

ラッキールーザーで本戦入りを果たしたＣ・バンデウェイ（アメリカ）は、Ｍ・シンク（ハンガリー）を6-4, 6-1のストレートで下し、幸運を生かした。

「本当に堅実なプレーができましたし、自分を失うこともありませんでした。」とバンデウェイ。「サーブの調子が良く、自分のショットを打てていましたし、リターンも良かったです。左利きが相手の時は、そうやって相手のスピンに順応することが必要です。本戦入りはラッキーだったので、嬉しいです。」

残る試合では、Ｍ・ラシェール・ダ･ブリート（ポルトガル）がＪ・ガイドソバ（オーストラリア）に5-7, 6-2, 6-3で、Ｈ・ワトソン（英国）がＳ・スティーブンス（アメリカ）に7-6 (7-5), 4-6, 6-1で勝利している。

最新の世界ランキングではともに自己最高記録を塗り替えたワトソンとスティーブンスであったが、この日の試合では、ウィンブルドンで３回戦に進出していたワトソンが勝利している。

「友達との対戦はタフです。」とワトソン。「しかし、全力を尽くしました。彼女とは３回ほど対戦して、その全てで３セットにもつれています。」

今大会には世界ランク４９位として出場している１９歳のスティーブンスは、ウィンブルドンで３回戦、全仏オープンでは４回戦に進出していた。

今大会の優勝賞金は９万６０００ドル。