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男子テニスツアーのBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、賞金総額39万8250ユーロ、クレー)は木曜日、シングルス2回戦残り4試合が行われ、第2シードのF・ロペス(スペイン)、第4シードのP・コールシュライバー(ドイツ)ら、シード勢が揃ってベスト8進出を決めた。
第2シードのロペスはS・スタコフスキ(ウクライナ)を6-4, 7-6 (7-4)で、第4シードのコールシュライバーもE・ガルビス(ラトビア)を7-5, 6-3と、いずれもストレートで退けて順当に準々決勝へ駒を進めた。
第1セットでは1度もブレークを許さなかったロペスは、スタコフスキから1度ブレークを奪うとそのセットを先取。第2セットに入ると両者1度もブレークポイントを相手に与えない完璧なサービスゲームを披露し、そのセットはタイブレークへ。そのタイブレークでは徐々にリードを重ねたロペスが1時間26分で勝利を奪い、先週のバルセロナ大会に続く準々決勝進出を決めた。
2007年の今大会のチャンピオンであるコールシュライバーは、この試合では1度もブレークをガルビスに許さず、各セットで1度ずつのブレークをガルビスから奪うと1時間37分のストレートでベスト8進出を決めた。
コールシュライバーはこれで今大会の通算成績を14勝6敗とし、全豪オープン前哨戦のオークランド大会、2月のモンペリエ大会に続く今季3度目の準決勝進出を狙う。
準々決勝でロペスは第5シードのB・トミック(オーストラリア)と、コールシュラーバーは予選から勝ち上がったM・マトセビッチ(オーストラリア)と対戦する。
トミックはP・スタラーチェ(イタリア)を6-1, 6-7 (4-7), 6-3で、マトセビッチは同じく予選勝者のR・ファラ(コロンビア)を6-1, 6-7 (2-7), 6-2と、いずれもフルセットで退けての勝ち上がり。
今季初の8強入りを果たしたトミックは「第1セットは良いプレーが出来、第2セットも試合を決めるチャンスがありました。そのセットを接戦で落とし、第3セットもスタラーチェに先にブレークされる苦しい展開ながら、その後挽回する事が出来て、最後はまた良いテニスをして勝利を飾れた事はとても良かったです。」と安堵の色を見せていた。
「これまでの数年間は、クレーコートでの試合には苦労していました。こうして1つの大会で勝利を重ねられた事は自信に繋がり、これを続けたいと思います。次の試合も勝利を飾りたいです。」と、トミックは苦手だったクレーに対して自信がついてきたことをアピールした。
トミックと同じオーストラリア出身で予選勝者のマトセビッチも、同じく予選を勝ち上がったファラを接戦で下した。第1セットをあっさり先取したマトセビッチだったが、第2セットではファラの反撃に合いそのセットをタイブレークの末落としてしまう。
勝敗を決める第3セットでは、再び集中を高めたマトセビッチが1度もブレークポイントをファラに握らせず、逆に2度のブレークをファラから奪うと2時間28分で下し、今季2度目の準々決勝進出を決めた。
同一大会で2人のオーストラリア人選手がベスト8に顔を揃えたのは、1996年のアメリカはコーラル・スプリングスでJ・ストルテンバーグとS・ストールが成し得て以来、実に16年ぶりとなった。その準々決勝で対戦した両者はストルテンバーグが勝利を飾り、その後その大会で優勝を飾っていた。
今大会の優勝賞金は7万1900ユーロ。
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