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男子テニス国別対抗戦のデビスカップは20日、ワールドグループの準決勝、2日目のダブルスが行われ、共に初日のシングルス2試合を落としていた、アメリカとロシアが取り返し、対戦成績を1勝2敗とし、最終日のシングルスに勝敗の行方を委ねる事となった。
ディフェンディング・チャンピオンであるアメリカと、世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)擁するスペインは、スペインのホームであるマドリッドのクレーコートで対戦。初日のシングルスは、ナダルがS・クエリー(アメリカ)を6-7 (5-7), 6-4, 6-3, 6-4で、同ランク5位のD・フェレール(スペイン)がA・ロディック(アメリカ)を7-6 (7-5), 2-6, 1-6, 6-4, 8-6で、それぞれ勝利を収め、2-0と決勝進出に王手をかけていた。
もう後がないアメリカチームは、この日のダブルスにM・ブライアン(アメリカ)とM・フィッシュ(アメリカ)を起用、F・ベルダスコ(スペイン)/F・ロペス(スペイン)のスペインペアに4-6, 6-4, 6-3, 4-6, 6-4とフルセットで勝利を収め、最終日に向け首の皮一枚でつなげた。
対戦の直前にB・ブライアン(アメリカ)を肩の故障で欠き、2002年以来、双子の兄以外とのダブルスを組んだことがなかったM・ブライアンはこの日、フィッシュとのペアでセットカウント2-1とリードするも、第4セットを落とし、ファイナルセットに突入してしまう。しかし、第5セット最初のゲームでブレークに成功すると、残りのサービスゲームを全てキープし、勝利を収めた。
パートナーのフィッシュについてM・ブライアンは、「僕らは何年も良い友達なんだ。それに、楽しんでいる時は、人はベストのプレーが出来る。今日のマーディ(フィッシュ)のプレーには感服したよ。僕らは、少し時間がかかったけど、チャンスを活かせた。」とコメントした。
また、アメリカチーム監督のP・マッケンロー(アメリカ)は、「もう誰も、我々の選手が母国のために、ガッツあるプレーをしないなんて言えない。これで日曜に向けて奮起できる。昨日は手痛い2敗戦を喫し、今日は接戦を勝利した。我々は自らのチャンスを活かし、出来るときにアグレッシブなプレーをするだけだ」と巻き返しを語った。
アメリカチームは1934年以来、2-0とリードされてからの逆転勝ちを記録しておらず、スペインチームはクレーコートでの対戦で過去15連勝している。また、ナダルはクレーコートでは、ここ125試合で122勝と圧倒的な強さを誇っている。
世界ランク8位のロディックは、過去5回ナダルと対戦し、2勝を挙げているが、今季のナダルはATPツアーで最高となる、75勝9敗という成績を残している。仮にロディックが、ナダルに勝利したとしても、勝敗がかかる第5戦は、20歳のクエリーと、世界ランク5位のフェレールという苦しい展開が、アメリカチームに待ち構えている。
もう一方の準決勝、ロシア対アルゼンチンの対戦は、昨年の準優勝国であるロシアに対し、アルゼンチンが初日のシングルスで、D・ナルバンディアン(アルゼンチン)がI・アンドレエフ(ロシア)を7-6 (7-5), 6-2, 6-4で、J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)がN・ダビデンコ(ロシア)を6-1, 6-4, 6-2で、それぞれ勝利し、2-0とリードしていた。
しかし、この日のダブルスでは、ロシアチームのI・クニツィン(ロシア)/D・ツルスノフ(ロシア)ペアが、D・ナルバンディアン/G・カニャス(アルゼンチン)を6-2, 6-1, 6-7 (9-11), 3-6, 8-6とフルセットで下し、最終日に行われるシングルスにつないでいる。
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