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2007年の女子テニスでは、トップ10として活躍するM・シャラポワ(ロシア)やA・イバノビッチ(セルビア)、A・チャクエタゼ(ロシア)に続け、といわんばかりに台頭してきたA・サバイ(ハンガリー)ら若手新鋭選手の登場が印象的だった。
現在のテニスツアーでは、男子に比べて女子の方が若くして上位に食い込むことが多くなっている。元世界1位で、4年連続のトップ5入りを決めたシャラポワも今年4月に誕生日を迎えた20歳で、実際にトップ100に入っている20歳以下の選手の数を比べてみても、男子の10人に比べて女子は約3倍の28人となっている。そのうち、今年トップ100入りを果たした選手は女子が13人、男子が7人となっている。
中でも今年は、19歳のサバイや、18歳のA・ラドワンスカ(ポーランド)、V・アザレンカ(ベラルーシ)、Y・チャン(台湾)、17歳のA・コルネ(フランス)、森田あゆみ(日本)、16歳のT・パスゼック(オーストリア)ら、10代選手の躍進が目立った。
サバイは昨年末の207位から一気にランキングを上げて、トップ20の壁を破って現在はランキングを19位としている。まず7月にパレルモのティア4大会でツアー初優勝を飾ると、8月のニューヘイブンのティア2大会ではD・ハンチュコバ(スロバキア)を破って決勝に進出。続くUSオープンではN・ペトロワ(ロシア)を破って、自身初の四大大会8強入りを決めた。そして、9月の北京のティア2大会では、決勝で世界ランク3位のJ・ヤンコビッチ(セルビア)を逆転で下して、初のビッグタイトルを獲得した。
これでサバイは、20歳以下の選手ではシャラポワ、イバノビッチ、A・チャクエタゼ(6位)、N・バイディソバ(チェコ共和国)(12位)、T・ゴロバン(フランス)(13位)、S・ペア(イスラエル)(17位)らに続く位置につけている。今季序盤に稼いだポイントが少ないため、来季はスタートダッシュできれば、更なるランキングアップが狙えるだろう。
また、ラドワンスカ姉妹の姉、アニエスカはストックホルムのティア4大会でツアー初優勝を飾り、USオープンでシャラポワを破って4回戦に進んだ。アザレンカは5月にエストリルのティア4大会で初のツアー決勝進出を果たし、USオープンではM・ヒンギス(スイス)を破って4回戦に進出。その後も10月にタシケントのティア4大会で準優勝をおさめるなど、ツアー優勝まで後一歩に迫っている。ラドワンスカは23位、アザレンカは25位につけており、来季早々のトップ20突破に期待がかかる。
そして、アジア勢で最年少トップ100入りとなっているチャンは、全豪オープンとUSオープンでダブルス準優勝を収め、最終戦ツアー・チャンピオンシップスにも出場。シングルスでもバンコクのティア3大会で準優勝するなど、現在64位と着実に実力を上げている。
その他では、今季の全仏オープンジュニアで優勝し、USオープン3回戦に進んだコルネ(55位)や、ウィンブルドンとUSオープンでベスト16に入ったパスゼック(41位)も虎視眈々とランキング上位入りを狙っている。日本勢の20歳以下では、ウィンブルドンで初の本選進出を果たした森田(138位)、1年で400位以上も上昇した瀬間詠里花(日本)(358位)、高雄恵利加(日本)(227位)、田中真梨(日本)(367位)らがトップ100入りを目指している。
このように、2008年も次々と新しい顔ぶれが現れてくる女子テニスツアーに注目したい。
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