（イタリア、ローマ）
男子ＡＴＰマスターズ・シリーズのローマ・マスターズ（賞金総額２８３万ドル）は９日、シングルス２回戦を行い、ベスト１６が出揃った。Ｒ・ナダル（スペイン）他、Ａ・ロディック（アメリカ）、Ｎ・ダビデンコ（ロシア）ら上位シード勢は順当に３回戦に進んだ。
３連覇がかかる第２シードのナダルは、Ｄ・ブラッチアリ（イタリア）を6-4, 6-2で難なく下し、クレーでの連勝を７３に伸ばした。次は、この日Ｏ・ロクス（ベルギー）に7-6 (9-7), 6-3で勝ったＭ・ヨージニ（ロシア）と対戦する。
第３シードのロディックは、元全仏オープン覇者のＧ・ガウディオ（アルゼンチン）に善戦し、6-1, 7-6 (10-8)で勝利した。クレーをあまり得意としていないロディックは、「アメリカ勢にとってクレーというのはヨーロッパの言葉を習うようなもの。３歳とか４歳だと言葉だって簡単に身につくけど、１６歳あたりになって初めて言葉を覚えようと思ってもなかなか簡単にいかない。クレーはそんな感じだね。」と語る。次は、２回戦でＩ・アンドレエフ（ロシア）を7-5, 7-5で退けたＪ・Ｉ・チェラ（アルゼンチン）と対戦する。
第４シードのダビデンコは、Ｍ・サフィン（ロシア）との同胞対決を7-6 (7-4), 7-5でなんとか制した。３回戦では、第１６シードのＪ・Ｃ・フェレーロ（スペイン）を6-2, 3-6, 6-2で破ったＰ・スタラーチェ（イタリア）と顔を合わせる。
今季３勝と絶好調の第５シード、Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）はＲ・ソデルリング（スウェーデン）に3-6, 6-4, 6-3で競り勝った。３回戦で、Ｒ・シュティエパネック（チェコ共和国）を3-6, 7-6 (7-5), 6-2で下したＭ・バグダティス（キプロス）と顔を合わせる。
その他、第６シードのＦ・ゴンサレス（チリ）がＩ・アンドレエフに6-2, 6-1で、第７シードＴ・ロブレド（スペイン）がＯ・エルナンデス（スペイン）に7-5, 4-6, 6-1で、それぞれ順当に勝った。第１２シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）もＡ・モンタネス（スペイン）に7-6 (7-5), 6-3で勝利している。
シードダウンを喫したのは、第１６シードのＪ・Ｃ・フェレーロのほかには、第９シードのＪ・ブレーク（アメリカ）、第１３シードのＲ・ガスケ（フランス）の２選手。ブレークはＮ・マス（チリ）に6-7(3-7), 5-7で、ガスケはＦ・ボランドリ（イタリア）に4-6, 7-6(7-5), 4-6で敗れた。
また、このところＲ・フェデラー（スイス）に２連勝し、台風の目となるかと思われたＧ・カニャス（アルゼンチン）は、Ｇ・シモン（フランス）に6-7(4-7), 3-6のストレートで敗れた。
（2007年5月10日10時24分）
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