全米OP連覇ならず「僕より彼が上」

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シナー
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テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間8日(現地7日)、男子シングルス決勝が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)は第2シードのC・アルカラス(スペイン)に2-6, 6-3, 1-6, 4-6の熱戦の末に敗れ準優勝となり、大会連覇とはならなかった。試合後の会見でシナーは「今日の試合では僕より彼が上だった」とアルカラスを称賛した。

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24歳で世界ランク1位のシナーが同大会に出場するのは7年連続7度目。昨年は優勝を飾っている。

今大会は1回戦で世界ランク89位のV・コプジバ(チェコ)、2回戦で同36位のA・ポピリン(オーストラリア)、3回戦で第27シードのD・シャポバロフ(カナダ)、4回戦で第23シードのA・ブブリク(カザフスタン)、準々決勝で第10シードのL・ムセッティ(イタリア)、準決勝で第25シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)を下し決勝に駒を進めた。

22歳で世界ランク2位のアルカラスとの頂上決戦となった決勝、ファーストサービスの確率が48パーセントに留まったシナーは5度のブレークを許す。リターンゲームでは、10本のエースを決めるなどサービスが好調のアルカラスから1ブレークしか奪えずに2時間42分で敗退。大会連覇とはならなかった。

これにより、シナーは大会後に更新される世界ランキングで2024年5月以来、約1年3ヵ月ぶりに世界ランク2位に後退することが決まった。

試合後の会見でシナーは、アルカラスについて「彼は成長している。特にサービスが両サイドとも非常に良く、状況をうまくコントロールしたのは彼の方。今日の試合では僕より彼が上だった」と称賛。

続けて、自身のプレーについては「もちろん、今シーズンの自分のプレーには誇りを持っているけど、今日の僕は少し予測可能すぎた。でも彼は多くのことを変えてきた。次に彼と対戦する試合に向けて、もっと準備するつもり。今大会ではサーブアンドボレーやドロップショットをほとんど使わなかった。でも、カルロス(アルカラス)と対戦する時にはリスクを負う必要がある」と語った。

さらに「今後、少し負けることもあるかもしれないが、プレースタイルを変え、予測不可能性を高めて、より良い選手になることを目指す。それが最終的な目標だ」と明かした。

また、「今はもう世界1位ではない。そのことで追いかける立場が変わるので、それも新しい挑戦」と語り、シーズン全体を振り返っては、「今年はグランドスラム4大会すべて決勝進出、2勝2敗と非常に満足している。今は年末に向けてできる限りの力を尽くしたい」と、前向きな姿勢を見せた。

一方、勝利したアルカラスは全米オープンで3年ぶり2度目の優勝を飾るとともに、四大大会では6度目のタイトルを獲得。2023年8月以来、約2年ぶりに世界ランク1位に返り咲くこととなった。


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(2025年9月8日9時27分)
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