テニスの不正を監視することを目的とした機関であるITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は15日、女子テニスでダブルス世界ランク187位のT・ムーア(イギリス)の出場停止処分が取り消されたことについての上訴が認められ、ムーアに4年間の出場停止処分が下されたと発表した。
>>出場停止から1年半 処分取り消しに<<
>>処分取り消しも「19カ月は苦痛」<<
32歳のムーアは、2022年にドーピング検査で陽性反応が検出されたため暫定的に出場停止処分が下された。
これに対し、2023年12月にこの判決に関する公聴会が開かれた結果、検体採取の数日前に摂取した肉が汚染されており、それが検出された禁止薬物の出所であると発表された。したがって選手には違反について過失がないと判断し出場停止処分が取り消されていた。
しかし、この判決にITIAが上訴。そして今回、逆転の判決がなされ、ムーアに対し4年間の出場停止処分が言い渡された。
ITIAの最高経営責任者であるカレン・ムーアハウス氏は以下のように述べている。
「ITIAでは、すべてのケースを個別の事実と状況に基づいて検討しています」
「第一審の判決に対する上訴のハードルは高く、判決は軽々しく下されるものではありません。今回のケースでは、独立した科学的見解に基づき、選手はサンプル中に高濃度のナンドロロン(禁止物質)が検出されたことについて十分な説明をしていないと判断され、本日の判決はこの見解に沿ったものです」
「選手とそのサポートチームの皆様は、今回の判決について疑問をお持ちかと思います。判決の詳細を確認後、改めて詳細にお答えいたします」
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