男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は12日、シングルス3回戦が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)がラッキールーザーで本戦入りした世界ランク93位のJ・デ・ヨング(オランダ)を6-4, 6-2のストレートで下し2年ぶり4度目のベスト16進出を果たした。この試合の第2セット、転倒したデ・ヨングにシナーが駆け寄る場面があり称賛の言葉が寄せられた。
>>【動画】転倒したデ・ヨングに駆け寄るシナー<<
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23歳のシナーは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で優勝。しかし2月、昨年3月に禁止薬物クロステボルが検出されたことにより、2月9日から5月4日まで約3ヵ月の出場停止処分が決定した。
そのシナーは出場停止処分を終え、母国イタリアで開催される今大会から復帰。シナーが同大会に出場するのは2年ぶり6度目で、最高成績は2022年のベスト8となっている。今大会は初戦の2回戦で世界ランク99位のM・ナヴォーネ(アルゼンチン)を6-3, 6-4のストレートで下し3回戦へ駒を進めた。
一方、24歳のデ・ヨングは今大会、予選決勝で敗れたもののラッキールーザーで本戦入りを果たし、1回戦で予選勝者で世界ランク97位のA・シェフチェンコ(カザフスタン)、2回戦では第25シードのA・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)に6-0, 6-2のストレートで快勝し3回戦進出を果たした。
3回戦の第1セット、シナーは序盤に2度のブレークを奪い4-1とリードするが、その後2度のブレークを返される。それでも第9ゲームでシナーは3度目のブレークに成功すると、直後のサービング・フォー・ザ・セットを取り切り先行する。
続く第2セット、シナーは第3ゲームでブレークに成功。すると第5ゲーム、デ・ヨングが足を滑らせ転倒し苦悶の表情を浮かべながら倒れ込んでしまった。この場面にシナーはすぐにデ・ヨング駆け寄りベンチに誘導するなどスポーツマンシップ溢れる対応を見せ、会場からは大きな拍手が上がった。その後、デ・ヨングはメディカルスタッフによる治療を受け試合は無事再開。再開後、シナーは第7ゲームでこのセット2度目のブレークを奪い、最後はバックハンドウィナーを決めて1時間33分で勝利を収めた。
勝利したシナーは4回戦で第17シードのF・セルンドロ(アルゼンチン)と対戦する。セルンドロは3回戦で予選勝者で世界ランク143位のS・オフナー(オーストリア)をストレートで下しての勝ち上がり。
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