13年ぶり パリで仏選手が決勝へ

ゲッティイメージズ
勝利したアンベール
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATPマスターズ)は2日、シングルス準決勝が行われ、第15シードのU・アンベール(フランス)が世界ランク21位のK・ハチャノフを6-7 (6-8), 6-4, 6-3の逆転で下し、フランス人選手として同大会で13年ぶりに決勝進出を果たした。

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26歳で世界ランク18位のアンベールが同大会の本戦に出場するのは2年連続5度目。最高成績は2020年のベスト8となっていたが、今大会は1回戦で同35位のB・ナカシマ(アメリカ)、2回戦で予選勝者で同49位のM・ギロン(アメリカ)、3回戦で第2シードのC・アルカラス(スペイン)、準々決勝で同28位のJ・トンプソン(オーストラリア)を下し初の準決勝に駒を進めた。

同大会の2018年の優勝者であるハチャノフとの顔合わせとなった準決勝の第1セット、アンベールはタイブレークを接戦の末に落とし先行される。それでも続く第2セット、アンベールはファーストサービス時に78パーセントの確率でポイントを獲得し相手にブレークを与えず、リターンゲームでは第5ゲームでブレークを果たし1セットオールに追いつく。

迎えたファイナルセット、序盤は拮抗した展開となったが、第5ゲーム終了後にハチャノフが右脚の負傷によりメディカルタイムアウトを取得。すると一気に流れはアンベールに傾き、第6ゲームから4ゲームを連取し決勝進出を果たした。

フランス人選手が同大会で決勝に進出するのは2011年大会で準優勝を飾ったJW・ツォンガ(フランス)以来、13年ぶりの快挙となった。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにアンベールのコメントを掲載している。

「大好きなパリの大会で決勝に進めて本当に嬉しい。夢のようだ。前回の試合に比べると少し難しかった。少しプレッシャーを感じていた。第1セットを落とした後は、この瞬間を楽しみ、観客と一緒にいようと努めた。とて良いプレーができたし、本当に誇りに思う」

アンベールは決勝で第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ズベレフは準決勝で第13シードのH・ルーネ(デンマーク)を下しての勝ち上がり。

仮にアンベールが優勝を果たすと、2008年大会で優勝を飾ったツォンガ以来16年ぶりにフランス人選手が同大会でタイトルを獲得することになる。


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