テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間5日(現地4日)に男子シングルス準々決勝が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)が第5シードのD・メドベージェフを6-2, 1-6, 6-1, 6-4で破り、大会初のベスト4進出を果たした。
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両者は過去12度対戦し、対戦成績はメドベージェフから7勝5敗。直近の対戦は今年7月のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)準々決勝で、この時はメドベージェフが6-7 (7-9), 6-4, 7-6 (7-4), 2-6, 6-3で勝利した。
23歳で世界ランク1位のシナーは今大会、1回戦で同140位のM・マクドナルド(アメリカ)、2回戦で同49位のA・ミケルセン(アメリカ)、3回戦で同87位のC・オコネル(オーストラリア)、4回戦で第14シードのT・ポール(アメリカ)を下し準々決勝に駒を進めた。
一方、28歳で世界ランク5位のメドベージェフは今大会、1回戦で同66位のD・ラヨビッチ(セルビア)、2回戦で同51位のF・マロジャン(ハンガリー)、3回戦で第31シードのF・コボッリ(イタリア)、4回戦で同34位のN・ボルジェス(ポルトガル)を下し8強入りした。
世界ランク2位のN・ジョコビッチ(セルビア)や同3位のC・アルカラス(スペイン)ら上位陣がすでに敗れている中で、四大大会で優勝経験のあるシナーとメドベージェフによるこの試合は今大会を占う上で大注目の一戦だ。
この試合の第1セット、3本のダブルフォルトを犯すなどサービスの安定しないメドベージェフに対し2度のブレークに成功して先行。ネットプレーも積極的に行い、12本中10本でポイントに繋げた。
第2セットは第1セットと逆の展開となり、シナーが3度のブレークを奪われメドベージェフに一方的に抑え込まれる。序盤5ゲームを連取されるなど圧倒されセットカウント1-1に追いつかれた。
また、第3セットは第1セットと同様、シナーが一方的にメドベージェフと叩く展開に。サービスゲームでわずか3ポイントしか与えないプレーを見せると、2度のブレークに成功しセットカウント2-1と勝利に王手をかけた。
第4セット、この試合で初めて互いのサービスゲームのキープが続き第7ゲームへ。ここでシナーは0-40とチャンスを掴むと、1ポイントは凌がれたが、15-40で迎えた5ポイント目でラリー戦に打ち勝ち先にブレークに成功する。この1ブレーク差を最後まで守り切ったシナーが2時間40分で勝利した。
準決勝では第25シードのJ・ドレイパー(イギリス)と対戦する。ドレイパーは準々決勝で第10シードのA・デ ミノー(オーストラリア)を下しての勝ち上がり。
一方、敗れたメドベージェフは2年連続5度目の4強入りを果たすことはできなかった。
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