テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は6日に女子シングルス準々決勝が行われ、第2シードのA・サバレンカが元世界ランク3位のE・スイトリナ(ウクライナ)を6-4, 6-4のストレートで破り、大会初のベスト4進出を果たした。試合後の記者会見でサバレンカは「ルカシェンコ(ベラルーシの大統領)を支持しない」と述べた。
>>【動画】スイトリナが握手を拒否しブーイングを浴びたシーン<<
1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でシングルス自身初となる四大大会制覇を成し遂げた世界ランク2位のサバレンカ。今大会は1回戦で世界ランク39位のM・コスチュク(ウクライナ)、2回戦で同214位のⅠ・シマノビッチ、3回戦で同82位のK・ラヒモワ、4回戦で同30位のS・スティーブンス(アメリカ)を下し準々決勝進出を決めた。
この日の第1セット、両者互いにサービスキープを続けるも、サバレンカが第8ゲームから3ゲーム連取に成功し41分で先行する。
続く第2セット、序盤で2ゲーム連取を許したサバレンカだったが、第3・第5ゲームでブレークに成功。その後サバレンカはリードを守り切って、1時間36分で勝利した。
試合後の会見ではベラルーシ国籍のサバレンカに、ウクライナで起きている戦争について質問が飛んだ。
ベラルーシの大統領であるアレクサンドル・ルカシェンコをまだ支持しているかと問われると「厳しい質問ね。私は戦争を支持しない。つまり、今はルカシェンコを支持していない」とコメント。
また試合終了後に握手を行わなかったウクライナ国籍のスイトリナに対する観客からのブーイングについては「彼女はそのようなブーイングに値しないと思うわ。私は彼女が出産後にやっていることに、とても大きな敬意を払っている。彼女がやっていることに感銘を受けるし、本当に敬意を表する。 私は彼女をとても尊敬している」
勝利したサバレンカは準決勝で世界ランク43位のK・ムチョバ(チェコ)と対戦する。ムチョバは準々決勝で同333位のA・パブリュチェンコワを7-5, 6-2のストレートで破り、大会初のベスト4進出を果たした。
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