男子テニスの南フランス・オープン(フランス/モンペリエ、室内ハード、ATP250)は29日、シングルス1回戦が行われ、第5シードの
A・マレー(イギリス)は世界ランク112位の
B・ペール(フランス)に6-2,6-7 (5-7),3-6の逆転で敗れ、今季3度目の初戦敗退となり2024年初白星をあげることはできなかった。30日、マレーは自身の引き際について書いた母国イギリスの記者に反論するかたちでSNSを更新。「僕は辞めない」と宣言した。
世界ランク49位で36歳のマレーは昨年10月のロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)1回戦で
A・デ ミノー(オーストラリア)に敗れて以降、1月のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)での
G・ディミトロフ(ブルガリア)戦、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)での
T・M・エチェベリー(アルゼンチン)戦と3連敗。いずれも強敵で世界ランク上位の相手ではあったものの、勝利をあげられずにいた。
そして迎えた南フランス・オープンではペールに対し第1セットを先取しながら逆転負け。これを受けてマレーの出身地であるスコットランドを拠点とするBBCスポーツリポーターのケレディン・イデセン氏が「驚くべき男による驚くべき旅だった。そしてその多くを見ることができたのはとても光栄なこと。もちろん、すべての良いことにも終わりはきてしまう。アンディ・マレーはいつ並外れたキャリアに終止符を打つべきなのだろうか?」とSNSに投稿した。
これに反応したマレーは「僕のレガシーを汚すのか?お願いがある。僕は今、ひどい状態なんだ。たいていの人は、今の僕の状況なら辞めてあきらめるだろう。でも僕は普通の人とは違うし、心の動きも違う。僕は辞めない。自分の実力を発揮できるよう、戦い続け、努力し続けるよ」とコメント。
このやり取りには元世界ランク1位の
A・ロディック(アメリカ)も反応し「熟練した大人に、彼らが仕事で何を選び、いつそれをすべきかについて意見を言うことを想像してみてほしい......。レガシーを奪うことはできない。功績は永遠に生き続けるんだ」とつづっている。
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