男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は1日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク17位の
G・ディミトロフ(ブルガリア)が第3シードの
D・メドベージェフを6-3, 6-7 (4-7), 7-6 (7-2)のフルセットで破り、3年連続10度目のベスト16進出を果たした。
>>ジョコらパリマスターズ組み合わせ<<2019年の同大会では
D・ティーム(オーストリア)や
D・ゴファン(ベルギー)らを下しベスト4という成績を残しているディミトロフ。今大会は1回戦で世界ランク22位の
L・ムセッティ(イタリア)をフルセットで破って勝ち上がりを決めた。
この試合の第1セット、2度のブレークに成功し先行したディミトロフだったが、第2セットは先にブレークを奪われ追いかける展開に。第9ゲームでブレークバックに成功し追いつくも、その後のサービスゲームではピンチの連続となり、計6度のセットポイントを凌ぎタイブレークに入った。
しかし、タイブレークでは3度のミニブレークを許し、セットカウント1-1に追いつかれる。
ファイナルセット、第6ゲームで先にブレークに成功したディミトロフはゲームカウント5-3としサービング・フォー・ザ・マッチを迎えると40-15とし勝利まであと1ポイント迫る。しかしここから追いつかれるとシーソーゲームとなり、計4度のマッチポイントを凌いだメドベージェフに土壇場でブレークバックされてしまう。
6-5となった第12ゲームでも2度ブレークポイントとなるマッチポイントを握ったディミトロフだがこれを決め切れずタイブレークに。それでも最後まで主導権を離さず、序盤で2度のミニブレークに成功し5ポイントを連取。この試合7度目のマッチポイントをものにし2時間56分の激闘を制した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはマッチポイントを決め切れなかったときの心境をディミトロフが解説している。
「5-4の40-15の場面では自分のショットが足りなかったんだ。単純なことだけどね。明らかに、今外から見ると全然違うんだ。いい試合をしていたし、ショットの選択もよく、素晴らしいプレーができたと思う。結果的には良かったよ」
「(マッチポイントを逃すことは)非常に難しいことだよ。受け入れるしかない。その瞬間は過ぎてしまった。最終的には自分のショットに気をつけ、またチャンスを作ろうとゲームの中にとどまるしかなかった」
「もう1本あるかもしれないとは思っていた。2人ともかなり疲れていたしね。最終的にはクレイジーなラリーと素晴らしいポイントがいくつかあったんだ」
32歳のディミトロフは2017年の最終戦Nitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)以来のタイトルを目指し、3回戦で世界ランク33位の
A・ブブリク(カザフスタン)と対戦する。ブブリクは2回戦で同20位の
N・ジャリー(チリ)をストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)や第7シードの
S・チチパス(ギリシャ)、第10シードの
A・ズベレフ(ドイツ)、第11シードの
H・フルカチュ(ポーランド)、第13シードの
A・デ ミノー(オーストラリア)らが3回戦へ駒を進めた。
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