女子テニスで世界ランク26位の
S・ハレプ(ルーマニア)は『Tennis Majors』の独占インタビューに応じた。ドーピング検査で陽性反応が出てから約6カ月が経過したにもかかわらず、国際テニス連盟(ITF)の対応が遅いことに不満を露わにしている。
>>西岡、アルカラスらマドリッドOP組合せ<<>>シフィオンテクらマドリッドOP組合せ<<テニスの不正を監視することを目的とした機関、ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は昨年10月21日、グランドスラム2勝を含むツアー通算24勝を誇る元世界ランク1位のハレプがドーピング検査で陽性反応を示したため、暫定的な出場停止処分が科されたことを発表。ITIAは昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)時に採取されたハレプのサンプルから、使用が禁止されているロキサデュスタットが検出されたとした。
今回のインタビューに登場したハレプは「本当に辛い状況が続いている。このようなことに直面するとは思ってもみなかったのでストレスは大きい。私はクリーンなスポーツを支持する立場なのでドーピングには常に反対してきた。だから、最初はどう対処したらいいのか分からなかった。でも、自分がクリーンであること、禁止されていることを知りながら摂取したわけではないことがわかったので、自信を持つことができた。少し気分が良くなったが、できることをしようと思っている」とコメント。
禁止薬物ロキサデュスタットが体内に入った理由については次のように明かした。
「私はいつも摂取しているサプリメントの全ての成分をチェックし、認可されていることを確認するように注意してきた。この物質がどこから来たのか、初めは全く分からなかった。そして、専門家にどうしてこうなったのか、どこから来たのか、説明してもらいたかった。というのも、私はこの物質について聞いたことがなかったので、どのように摂取するのか、そして実際、どうして尿に含まれているのかが分からなかった。色々と調べた結果、サプリメントのコンタミネーション(混入)があった。コンタミネーションとは、それを販売する会社のミスで、本来入ってはいけない物質がごく少量入ってしまうこと。このコンタミネーションの原因を探るために専門家がいろいろと調べてくれた結果、サプリメントに非常に少量のロキサデュスタットが混入していることが分かった」
また、この結果をITFに送ったことを明かし「ITFに証拠を送ったけど、彼らは認めなかった。12月に送ったがITFはそれを否定し、私たちはまだそれを調べているところ。ITFが否定した以上、この件が解決する唯一のチャンスは法廷に行って私のケースについてヒアリングを受け、私の陽性反応はコンタミネーションによるものだというすべての証拠を提示すること」とした。
「次のステップは5月末の公聴会だけど、ITFがそれもキャンセルするかもしれないと言っていた。もしそうなれば、私が初めて暫定的な出場停止処分を受けてから約8カ月が経過することになるけど、判決も受けずに8カ月を過ごすのは不公平だと思う。ここまでの期間は簡単なものではなかった。私はただ、ファンや支持者、そして実際に一般の人々に対して、声を大にして話す必要性を感じていた。彼らは何が起こっているのか、なぜこんなに時間がかかっているのか、本当に知りたいと思っているはず。事件が解決するまで黙っていたかったけど、あまりにも重いので、声を大にして話すことが本当に良いことだと思った」
最後にハレプは「この年齢(31歳)で数日、数週間、数ヶ月を失うのは本当に辛いこと。怪我が怖い。公式戦がないときは、よりリスキー。このように時間が経過すると、復帰するのが難しくなる」と胸の内を明かしている。
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