女子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、WTA1000)は15日、シングルス決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の
I・シフィオンテク(ポーランド)が第9シードの
O・ジャバー(チュニジア)を6-2, 6-2のストレートで破り、5大会連続の優勝を果たした。今季8大会に出場するシフィオンテクがここまであらゆる記録を打ち立てている。
優勝を決めたシフィオンテクは2月のカタール・トータルエナジーズ・オープン(カタール/ドーハ、 ハード、WTA1000)、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)とマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、WTA1000)、4月のポルシェ・テニス・グランプリ(ドイツ/シュトゥットガルト、レッドクレー、WTA500)で優勝。今大会で5大会連続のタイトル獲得となった。
女子テニス協会のWTAはシフィオンテクのコメントを掲載し「以前は、いつもプレッシャーがあった。だけど、少しはマシになったかなと思っている。今は物事を分析しすぎない方が楽だわ」と語った。
「大会で優勝しなければならないとか、試合で勝たなければならないとかを考えずに、自由にプレーできる。確かに周囲の期待は大きくなっているけど、それを切り捨て、深く考えないようにしているわ」
また、22日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)については次のように言及した。
「正直なところ、ここでも、他の大会でも、これまでと同じようにやっていくつもりよ。確かに間隔が空くので少しハードになるわ。でも、グランドスラムでも次の試合のことを考えながら、一歩一歩進んでいきたいと思う。他のトーナメントと同じように扱うのであれば、大丈夫だと思うし、このままいけると思う」
ここ3カ月間でのシフィオンテクの記録は以下の通り。
・決勝での連続セット数 16初の決勝となった2019年のサムスン・オープン(スイス/ルガーノ、クレー、WTA250)で
P・エルコグ(スロベニア)にフルセットで敗れて以来、1セットも失っていない。キャリアで8つのタイトルを獲得しており、すべての決勝戦でストレート勝ちを収めている。
・直近43セットで獲得したセット数 423月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)の4回戦以降、唯一失ったセットは4月のポルシェ・テニス・グランプリ(ドイツ/シュトゥットガルト、クレー)準決勝の
L・サムソノヴァ戦のみ。
・28連勝で2000年以降の連勝ランキングで単独4位【2000年以降の連勝記録】
1.
V・ウィリアムズ(アメリカ) 35連勝(2000年)
2.
S・ウィリアムズ(アメリカ) 34連勝(2013年)
3.
J・エナン(ベルギー) 32連勝(2008年)
4.シフィオンテク 28連勝(2022年)
5.S・ウィリアムズ 27連勝(2015年)
6.
V・アザレンカ 26連勝(2012年)
7.S・ウィリアムズ 25連勝(2014年)
8.J・エナン 24連勝(2005年)
8.V・ウィリアムズ24連勝(2002年)
9.
大坂なおみ 23連勝(2021年)
・2000年以降の大会で5大会以上連続で優勝した史上4人目の選手2000年のV・ウィリアムズ、2007~2008年のエナン、2013年のS・ウィリアムズに次ぐ記録。
・BNLイタリア国際で2連覇を達成した史上3番目の若い選手1974・1975年に優勝した
C・エバート(アメリカ)、1988・1989年に連覇した
G・サバティーニ(アルゼンチン)に次ぐ記録。
・BNLイタリア国際で2連覇を達成した史上9番目の選手エバート、サバティーニ、
C・マルティネス(スペイン)、
A・モレスモ(フランス)、
J・ヤンコビッチ(セルビア)、
M・シャラポワ、S・ウィリアムズ、
E・スイトリナ(ウクライナ)に次ぐ記録。
・1シーズンに4つ以上の「WTA1000」タイトルを獲得した史上2人目の選手2013年にS・ウィリアムズが5つのタイトルを獲得して以来の記録。
・ポーランド人選手として最多となる5つ目の「WTA1000」タイトル獲得A・ラドワンスカ(ポーランド)に並ぶ記録。
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