男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は12日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク46位の
A・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)が第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を6-3, 6-7(5-7), 6-1で下す金星をあげた。
>>モンテカルロ組み合わせ・結果<<世界ランク1位のジョコビッチは今季、新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)とマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)を欠場。
今大会は2月のドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)以来、今季2大会目。
対するダビドビッチ フォキナは、今季9大会に出場し、ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権ではジョコビッチと同じくベスト8。また昨年のモンテカルロ・マスターズでは、初出場で8強入りを果たしている。
ダビドビッチ フォキナは過去0勝2敗の王者ジョコビッチに対して、オープニングゲームから積極的なプレーでウィナーを狙っていく。序盤、2ヶ月ぶりの公式戦で動きの硬いジョコビッチからブレークを3度奪い、第1セットを先取する。
第2セット、ダビドビッチ フォキナはゲームカウント3-0とリードをするも、ジョコビッチが徐々にリズムに乗り始めてタイブレークに突入。ダビドビッチ フォキナがミニブレークを先に決めて先行するも、ポイント5-4からジョコビッチが3ポイントを連取し、1時間23分に及んだ第2セットを奪われる。
迎えたファイナルセット、ダビドビッチ フォキナは第1ゲームでブレークに成功すると、第5、第7ゲームもブレークし、勝利を手にした。
試合後のダビドビッチ フォキナのコメントが男子プロテニス協会のATP公式サイトに掲載され、「最初からチャンスがあった」と語った。
「ノール(ジョコビッチ)が、(あまり)プレーをしていないことは分かっていたので、最初から良いスタートを切ることができた」
「最初からチャンスがあったから、すべてのポイントに集中しなければならなかったし、それをやり遂げることができた」
「彼が第2セットを取ったときは精神的にきつかったけど、今はもっと集中できるように取り組んでいる。第2セットであっても第1セットであっても、落としたことを気にはしない。僕は戦いに向けて準備をしなければならないんだ」
ジョコビッチがツアー大会の初戦で姿を消したのは、2018年4月のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー 、ATP500)2回戦で、当時世界ランク140位の
M・クリザン(スロバキア)に敗れて以来、4年ぶりのこと。
勝利したダビドビッチ フォキナは3回戦で、世界ランク27位の
D・エヴァンス(イギリス)と同47位の
D・ゴファン(ベルギー)の勝者と8強入りをかけて対戦する。
また同日に行われた1回戦では、第10シードの
T・フリッツ(アメリカ)、第16シードの
L・ソネゴ(イタリア)、世界ランク45位の
P・マルティネス(スペイン)、同62位の
L・ジェレ(セルビア)、同81位の
E・ルースブオリ(フィンランド)、同83位の
L・ムセッティ(イタリア)が2回戦に進出している。
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