男子テニスで世界ランク222位の
内山靖崇が6日に自身のブログを更新し、「2017年シーズンを振り返りたいと思います」と綴った。
「今年は2月にデ杯があり、日本は負けましたが最終日のシングルスで勝利して今思うと今シーズンはシングルスで頑張ろうと思った瞬間だった気がします」
25歳の内山は、国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ1回戦 日本対フランス(日本/東京、ハード)の代表メンバーに選出され、1回戦敗退が決まっていた最終日のシングルスで日本へ貴重な勝利をあげた。
しかし「怪我が増えて思うようにいかない時間が増えました」と振り返った内山は、恥骨の骨挫傷やふくらはぎの負傷などに悩まされ、以降は早期敗退が続いた。
「9月ごろに転機が訪れました」
国別対抗戦 デビスカップ ワールドグループ入れ替え戦(プレーオフ)日本vsブラジル(日本/大阪、靱テニスセンター)でも日本代表の内山は、ダブルスで同年代の
マクラクラン勉とペアを組み出場。勝利とはならなかったが、世界トップのペアに善戦を繰り広げた。
その後、迎えた10月の楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード、ATP500)ではシングルスでツアー初勝利をあげ、ダブルスではマクラクランと日本人ペアで2005年の
岩渕聡/
鈴木貴男組以来12年ぶりの優勝を果たす快挙を成し遂げた。
「ダブルスは勉に助けてもらいながら気がつけば優勝していた感じでした。今年はダブルスにあまりエネルギーは使わずにシングルスに賭けていたところでの優勝で本当に驚き、これからはダブルスにもまた出ようかなと思うようになりました。僕にとってダブルスはそれくらい力が抜けていた方が良いのかもしれません。」
その後も下部大会等に出場していたが、またもけがに悩まされ、内山にとって苦しくも飛躍の1年となった。
「優勝して波に乗りたいところでの怪我は残念でしたが、その時に自分の体の特徴をよく知る事が出来たので長い目で見ると良かったのかもしれません。ランキングではかなり物足りないシーズンになってしまいましたが、ダブルスもちろんですがシングルスでも前年までより確実に進歩してる感覚はあります。」
最後に「今年はじっくり自分のペースで過ごしたかったので今日、バルセロナに来ました。来シーズンは単複共に今シーズン以上の結果を残したいと思います」と、来シーズンへ意気込んだ。
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