男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は18日、シングルス準決勝が行われ、第6シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)が第8シードの
J・ソック(アメリカ)を4-6, 6-0, 6-3の逆転で破り、決勝進出を果たした。
>>ディミトロフvsゴファン 1ポイント速報<<>>ATP最終戦 組み合わせ表<<ブルガリア人で初のATPファイナルズ出場、初の決勝進出、初優勝に王手をかけた26歳のディミトロフは、大会後に発表される世界ランキングで自己最高の3位へ浮上することが確定した。
試合後の会見で、ディミトロフは「今年の目標はトップ10入りだった。それが3位だなんて、何も言うことはない。目標に向けて練習に励んできた。自分だけではなく、チームにとっても最高のこと。オフシーズンへ向けても良い流れだし、そのまま来シーズンもスタートから結果を残したい」と現在の心境を語った。
昨年から
A・マレー(イギリス)らのコーチを務めていたダニ・ヴァルヴェドゥをチームへ招いたディミトロフは開幕戦のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)決勝で
錦織圭を破り今季初優勝。
さらに全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でベスト4進出、地元のソフィア・オープン(ブルガリア/ソフィア、ハード、ATP250)で初優勝、W&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)でマスターズ初のタイトルを獲得するなど、キャリア最高のシーズンを送っている。
決勝では、第7シードの
D・ゴファン(ベルギー)と対戦する。ゴファンは準決勝で第2シードの
R・フェデラー(スイス)を逆転で下しての勝ち上がり。
ゴファンに4勝1敗と勝ち越しているディミトロフは「彼(ゴファン)は素晴らしいテニスをしている。ラファ(ナダル)やロジャー(フェデラー)を倒しているからね。かなりの自信をつけているはず。自分自身に集中したい。これまでとは違う対戦になるかもしれない」とコメントした。
ディミトロフとゴファンのどちらが優勝しても、2009年の
N・ダビデンコ(ロシア)以来8年ぶりのBIG4以外のタイトル獲得となる。
今大会のシングルスはグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビンで1勝する毎に200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
【グループ・ピート サンプラス】(1)
R・ナダル(スペイン) 0勝1敗
(4)
D・ティーム(オーストリア) 1勝2敗
(6)G・ディミトロフ 3勝0敗
(7)D・ゴファン 2勝1敗
(補)
P・カレノ=ブスタ(スペイン) 0勝1敗
【グループ・ボリス ベッカー】(2)R・フェデラー 3勝0敗
(3)
A・ズベレフ(ドイツ) 1勝2敗
(5)
M・チリッチ(クロアチア) 0勝3敗
(8)J・ソック 2勝1敗


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