男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は大会6日目の17日、グループ・ピート サンプラスのシングルス予選ラウンドロビンが行われ、第6シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)が繰り上がり出場の
P・カレノ=ブスタ(スペイン)を6-1, 6-1のストレートで破り、3戦全勝で準決勝進出を果たした。
>>ATP最終戦 組み合わせ表<<>>ディミトロフvsソック 1ポイント速報<<>>フェデラーvsゴファン 1ポイント速報<<シングルス予選ラウンドロビン最後の1試合となったこの対戦、序盤から圧巻の攻めを見せたディミトロフは、ファーストサービスが入った時に95パーセントの高確率でポイントを獲得。カレノ=ブスタに1度もブレークポイントを与えず、わずか1時間で勝利を手にした。
試合後のオンコートインタビューでは「今日はすごく調子が良かった。そして1試合1試合集中できているのが自分でもよく分かる。会場内を見るとブルガリアの国旗も見えて、それが自分にとって励みになった。センターコートは特にスペシャルな場所。けれど、自分としてはリラックスできている」と振り返った。
ATPファイナルズ初出場のディミトロフは今大会、予選ラウンドロビン初戦で第4シードの
D・ティーム(オーストリア)、第2戦で第7シードの
D・ゴファン(ベルギー)に勝利しており、今回で3連勝となった。
ATPファイナルズに初出場で準決勝へ進出をしたのは、2014年の
錦織圭以来3年ぶり。さらに初出場からの予選全勝は、2008年の
A・マレー(イギリス)以来9年ぶりとなった。
ディミトロフは第8シードの
J・ソック(アメリカ)との準決勝について「彼(ソック)はこの1カ月調子が良く、とても危険。自分は自分の試合をやるだけ」と意気込んだ。
もう一方の準決勝では、第2シードの
R・フェデラー(スイス)とゴファンが対戦する。
今大会のシングルスはグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビンで1勝する毎に200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する
【グループ・ピート サンプラス】(1)
R・ナダル(スペイン) 0勝1敗
(4)D・ティーム 1勝2敗
(6)G・ディミトロフ 3勝0敗
(7)D・ゴファン 2勝1敗
(補)P・カレノ=ブスタ 0勝2敗
【グループ・ボリス ベッカー】(2)R・フェデラー 3勝0敗
(3)
A・ズベレフ(ドイツ) 1勝2敗
(5)
M・チリッチ(クロアチア) 0勝3敗
(8)J・ソック 2勝1敗
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