テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は6日、男子シングルス準々決勝が行われ、第3シードの
R・フェデラー(スイス)を7-5, 3-6, 7-6 (10-8), 6-4で破り、2009年以来8年ぶり2度目のベスト4進出を果たした第24シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)が試合後の会見で「今夜は思うようにプレー出来た。フェデラーとの対戦では失うものはなかった。だからただベストを尽くした」とコメントした。
>>ナダルvsデル=ポトロ 1ポイント速報<<>>全米OP対戦表<<2009年の全米オープン決勝、当時20歳だったデル=ポトロは、フェデラーを3-6, 7-6 (7-5), 4-6, 7-6 (7-4), 6-2のフルセットで下し、四大大会初の優勝を飾った。
8年前の決勝と同一カードとなったこの日、デル=ポトロはファーストサービスが入った時に81パーセントの確率でポイントを獲得。終始攻撃的なテニスを貫き、2時間50分で勝利を掴んだ。
全米オープンでフェデラーに2連勝したデル=ポトロは「こんな観客を見たのは驚きだった。フェデラーとの試合で観客からの大声援を受けるのは簡単ではない。彼は世界中どこへ行っても、どんな大会でもホームのようなもの。観客は最高の試合を望んでいたし、どちらにも勝って欲しかったんだと思う。」
「手首の度重なる怪我を乗り越え復帰して、これほどまでの観客からの声援を受けられるのは最高のこと」と喜びを表した。
また、この日は得意のフォアハンドのみならず、バックハンドでもフェデラーを苦しめた。このことについては「とても良い感触。毎週バックが良くなっていると思う。今夜は大切な場面でこの大会の中でも最高のバックハンドが打てた。それはこれからの大会へ向けても良いサインだと思う」と自信を覗かせた。
準決勝では、第1シードの
R・ナダル(スペイン)と顔を合わせる。5勝8敗と負け越してはいるものの、昨年のリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジェネイロ、ハード)準決勝ではデル=ポトロが逆転で勝利している。
世界王者との大一番に向けて「次の彼との対戦はこれまでの対戦とは違うもの。彼は今世界ランク1位の選手で、この大会でも自信を持って戦っている。彼は左利きだから、自分のバックハンド側からチャンスを見つけるのは簡単なはず。」
「彼との試合への戦略はまだ分からない。だが、なるべくフォアハンドでウィナーを取れるようにしたいし、あまり走らないようにしたい。もうかなり足が疲れているから。きっと面白い試合になるはず」と意気込みを語った。
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