女子テニスで元世界ランク4位で
伊達公子は28日、自身のブログを更新し、9月11日開幕のジャパンウィメンズオープン(日本/東京、ハード、 WTAインターナショナル)を最後に2008年に現役復帰をしてから2度目の現役を引退することを発表した。
「伊達公子、再チャレンジにピリオドを打つ決断をいたしました」と綴った伊達は、1989年にプロ転向後、ツアー通算8大会でタイトルを獲得。四大大会では1994年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、1995年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)、1996年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)でベスト4に進出を果たし、1996年に1度現役を引退。
その後、2008年に現役復帰すると、2014年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ダブルスではベスト4に進出。2016年の全豪オープン後に左膝半月板の内視鏡手術を受けたが、膝の状態が思わしくなく、再手術を行った。
以降はリハビリに専念し、今年5月のカンガルーカップ国際女子オープンテニス2017(日本/岐阜、ハードコート)で約1年4カ月ぶりに復帰。同じく5月のチャンウォン女子チャレンジャー(韓国/チャンウォン、ハードコート)で復帰後初勝利を飾った。
「膝の手術を経て痛みを乗り越え、リハビリを乗り越え、トレーニングに取り組み、コートに立てるレベルにまで来れたことは、大きな大きな成果でした。しかし怪我前のレベルと比べると…やはりギャップを埋めることはなかなか簡単なことではないことを感じています。」
「今は今しかできない、プロテニスプレイヤーとしての残り限られた時間をしっかりと受け止めながら過ごしたいと思っています。怪我があったとは言え、楽しかったツアー、トップ50でプレーできたこと、多くのサポートへの想いなど充実した9年半のいろいろな想いは、有明が終わってからまたblogを通して、ゆっくりと振り返る機会を持ちたいと思います。」
46歳の伊達は最後に、現役最後の試合となるジャパンウィメンズオープンに向け「どんなプレーがどこまでできるか未知数ではありますが、ひとまずは私自身の決断のご報告と同時に再チャレンジのピリオドを打つ瞬間を多くの方と共有できればと思います」と心境を明かした。
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