男子テニスのW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)は17日、シングルス3回戦が行われ、世界ランク46位の
杉田祐一が同32位の
K・カチャノフ(ロシア)を6-7 (0-7), 6-3, 6-3の逆転で破り、四大大会に次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」で初のベスト8進出を果たした。
>>杉田vsディミトロフ 1ポイント速報<<>>杉田らW&Sオープン対戦表<<この日、杉田は第11ゲームで0-40と3本のブレークチャンスを握ったが、カチャノフに5ポイントを連取された。続く第12ゲームでは2本のセットポイントをしのいでタイブレークへ持ち込んだが、1ポイントも取れずに第1セットを落とす。
第2セットに入ると息を吹き返して序盤で3ゲームを連取すると、その後もリードを守りセットカウント1-1に追いつく。
ファイナルセットでは勢いに乗った杉田が第1ゲームでカチャノフのサービスゲームをブレークすると主導権を握り、2時間を超える戦いに終止符を打った。
準々決勝では、第7シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。ディミトロフは3回戦で元世界ランク4位の
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を下しての勝ち上がり。
今大会は初戦で第13シードの
J・ソック(アメリカ)を破る番狂わせを起こした28歳の杉田は、前日の2回戦で元世界ランク28位の
J・ソウサ(ポルトガル)を下していた。
今年は7月のアンタルヤ・オープン(トルコ/アンタルヤ、芝、ATP250)でツアー初優勝を飾り、日本男子で
松岡修造、
錦織圭に次ぐ史上3人目の快挙を成し遂げた。世界ランキングでは松岡の46位を抜いて自己最高の43位を記録するなどの活躍を見せている。
また、今大会に第5シードで出場予定だった錦織は練習中に右手首を負傷。その後、28日から開幕の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を含む年内の残り全大会を欠場し、休養へ入ると発表した。
さらに世界ランク1位の
A・マレー(英国)、同3位の
R・フェデラー(スイス)、同4位の
S・ワウリンカ(スイス)、同5位の
N・ジョコビッチ(セルビア)、同6位で昨年覇者の
M・チリッチ(クロアチア)、同10位の
M・ラオニッチ(カナダ)も今大会を欠場している。
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