テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は14日、男子シングルス準決勝が行われ、第7シードの
M・チリッチ(クロアチア)が第24シードの
S・クエリー(アメリカ)を6-7 (6-8), 6-4, 7-6 (7-3), 7-5の逆転で下して初の決勝進出を果たし、クロアチア人で2001年の
G・イバニセビッチ(クロアチア)以来16年ぶりの優勝へ王手をかけた。
>>ウィンブルドン対戦表<<この日、快進撃を見せていたクエリーを破ったチリッチは「お互いのレベルは信じられないほど高かった。第1セットのタイブレークは、サム(クエリー)が素晴らしいプレーをしていた。アンラッキーも少しあり、そのセットを落としてしまった。それでも何とか立て直して、第4セットは劣勢でも精神的にとても良い状態だったから挽回出来た」と振り返った。
チリッチは、2002年の
L・ヒューイット(オーストラリア)以来15年ぶりとなるBIG4以外のウィンブルドン制覇を狙う。
「彼ら(BIG4)は、どのグランドスラムでも優勝へのハードルを高めている。こうして再びグランドスラムの決勝に立つことが出来るのは最高の気持ち。この数週間の自分のテニスのレベルは、とても高い。それは大きな自信を与えてくれている」
決勝では、第3シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する。フェデラーは準決勝で第11シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を下しての勝ち上がりで、今大会では1セットも落としていない。
フェデラーに1勝6敗と負け越しているチリッチだが、四大大会初優勝した2014年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では、準決勝でフェデラーをストレートで破った。
また、昨年のウィンブルドン準々決勝でチリッチは2セットアップからの逆転負けを喫している。
「ここは彼(フェデラー)のホームコートのようなもの。昨年の対戦を思い出してしまう。あの時はマッチポイントも握っていた。今、ロジャー(フェデラー)は最高のテニスをしているから大きなチャレンジになるだろう。それでも準備は出来ていると信じている」
「サーフェスは違うが、2014年の全米オープンでのフェデラーからの勝利は、また勝てると自信につながると思うか?」と問われたチリッチは「そう思う。昨年より少しだけ良い状態でいるし、精神的にも少し強くなった。センターコートに立ってみないと、どんな精神状態になるか分からない。能力はあると信じている」と意気込みを見せた。
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