テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は11日、男子シングルス決勝が行われ、第4シードの
R・ナダル(スペイン)が第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)を6-2, 6-3, 6-1のストレートで下し、2014年以来3年ぶり史上最多10度目の優勝を果たした。オープン化以降で男女を通じて同一の四大大会を10度制したのはナダルが初で、前人未到の偉業を達成した。
>>全仏OP対戦表<<決勝戦、第1セットでワウリンカのサービスゲームを2度破ったナダルは、第2セットに入ると序盤で3ゲームを連取。その後も観客からどよめきが起きるスーパーショットを決めるなどで2セットアップとし、勝利へ王手をかけた。
第3セットでは第1ゲームでブレークする好スタートを切ってワウリンカを圧倒し、キャリア通算73勝目をあげた。
今大会期間中に31歳の誕生日を迎えたナダルは、全仏オープンで初出場の2005年から4連覇、2010年から5連覇。この日で四大大会の優勝回数が15となり、単独2位。歴代1位は
R・フェデラー(スイス)の18勝。
2015年は準々決勝敗退、2016年は3回戦を前に手首の負傷により棄権。今シーズンは全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で準優勝して完全復活する、クレーシーズンでは3大会連続優勝の圧倒的な強さを見せていた。
一方、2015年覇者のワウリンカは、2年ぶり2度目の優勝とはならなかった。準決勝では第1シードの
A・マレー(英国)との死闘を制し、決勝へ駒を進めていた。
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