男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は30日、シングルス決勝が行われ、第3シードの
R・ナダル(スペイン)が第4シードのD・ティエムを6-4, 6-1のストレートで下し、2連覇達成と同時に10度目の優勝を果たした。また、今回のタイトル獲得でクレー51勝目をあげ、史上最多を更新した。
>>バルセロナOP対戦表<<決勝戦、両者サービスキープから第10ゲームへ。このゲームでナダルがティエムからミスを誘い出してブレークに成功し、第1セットを先取。
第2セットに入ると流れがナダルに傾き、第4ゲームでティエムのサービスゲームを破ると、試合を通して1度もブレークを許さない完璧な展開でキャリア通算71勝目をあげた。
両者は今回が4度目の激突で、ナダルは3勝1敗とリードを広げた。
ナダルは前週のモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、 ATP1000)に続き2週連続の優勝、今季2勝目となった。
今年はハードコートでも3大会で決勝進出のナダルは、完全復活を印象付けている。
今後はムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)、BNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)、そして全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に出場予定。
一方、準優勝のティエムは大会初優勝をナダルに阻止された。今年はリオ・オープン(ブラジル/ リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)でタイトル獲得。今大会は準決勝で第1シードの王者
A・マレー(英国)を破り、決勝へ駒を進めていた。
また、今大会は日本勢から昨年準優勝の
錦織圭が出場予定だったが、右手首の負傷により欠場。
そこに予選で敗退した
杉田祐一がラッキールーザーで本戦入りし、元世界ランク5位の
T・ロブレド(スペイン)、第9シードの
R・ガスケ(フランス)、第7シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)ら強敵を次々と破る快進撃でベスト8へ進出した。
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