男子テニスのモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は、22日に行われた第4シードの
R・ナダル(スペイン)と第10シードの
D・ゴファン(ベルギー)のシングルス準決勝、第1セットの第6ゲームで主審があり得ないミスジャッジを犯し、会場はどよめきに包まれた。
>>モンテカルロ対戦表<<この日、決勝進出をかけて対戦していた両者は、ゴファンの1ブレークアップで第6ゲームに突入する。
デュースが続く中、ゴファンのアドバンテージでナダルのフォアハンドがバックラインを割り、線審がアウトの判定をした。
その時、主審がアウトを確かめるべく審判台を下りてバックラインへ駆け寄った。クレーコートの場合、ボールの跡がコートに残ることからビデオ判定はなく、主審のジャッジにより判定が決まる。
ゴファンはボールの跡を主審に示して判定を待っていたが、主審が下したのはまさかのインの判定だった。
その判定に対し、ゴファンは明らかにアウトの跡がある場所を指して抗議するも、その判定が覆ることはなくポイントのやり直し。会場はどよめきとブーイングに包まれた。
のちに映し出されたビデオでは、ナダルのフォアハンドが大きくアウトしていた。
この誤審がなければゲームカウント4-2でリードしているはずだったゴファンは、激しい攻防の中でこのゲームを落とすと完全にペースを乱した。会場はナダルよりもゴファンを応援する声が圧倒的に多かったが、その応援もむなしくゴファンは3-6, 1-6のストレートで敗れることとなった。
試合後、ゴファンは主審と握手を交わすことなくコートを去った。
26歳のゴファンは、前日の準々決勝で第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を6-2, 3-6, 7-5の激戦を制し、大会初のベスト4進出を果たしていた。
一方、この試合を勝ち抜いたナダルは、決勝で第15シードのA・ラモス=ヴィノラスと対戦する。
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