テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は25日、女子シングルス予選1回戦が行われ、
クルム伊達公子(日本)は16歳の
C・ベリス(アメリカ)に6-4, 1-6, 4-6の逆転で敗れ、6年連続の本戦出場を逃した。試合後、クルム伊達は自身の公式ブログを更新し、試合中のミスジャッジや足の痙攣について綴った。
第1セットを「苦しみながらも」ゲームカウント6-4で先取したクルム伊達。その後は第2セットを落としてしまい、セットカウント1-1と追いつかれる。
「3rd setに焦点を絞り、立ち上がりからもう一度集中力を高めて入り、先にブレークアップに成功。しかしこのゲームでギアを上げた途端、痙攣が始まりました。痙攣を堪えながら、走りづらい足で走ったら足が引っかかって思い切り転び、肩と手のひらを打ってしまいました。」と試合中に痙攣が起きていたことを明かしたクルム伊達。
そして第3セットのゲームカウント4-4の15-30で大きなミスジャッジがあったことを綴っており「30-30になるか15-40になるかは大きな違い。あまりのミスジャッジに怒りをコントロール出来ず。」
「ミスジャッジで負けたとは言わないけど、痙攣には悔いが残ります。痙攣がなく動けていれば....と思うと残念でなりません。」とミスジャッジの怒りと痙攣が起きてしまった悔しさを露わにした。
過去の全米オープンでは、1993・1994年にベスト8進出を果たしており、2010年から昨年まで5年連続で本戦出場していた。
また、昨年の全米オープンダブルスでは、
B・ストリツォワ(チェコ共和国)とのペアでグランドスラム初のベスト4進出を決めた。
一方、今回クルム伊達に勝利したベリスは、昨年の全米オープンに主催者推薦枠で出場。1回戦で昨年の全豪オープン準優勝者の
D・チブルコワ(スロバキア)を破る大金星をあげており、当時ベリスは弱冠15歳だった。
■関連ニュース■
・クルム伊達、リシキ撃破・クルム伊達 涙の途中棄権・大金星の15歳 期待に応えられず