国際テニス連盟のITFは26日、テスト回数の増加とサンプル保管ポリシーの変更を含めた2017年のアンチドーピングプログラム強化を発表した。ATP、WTA、ITF、グランドスラム委員会からなる、このプログラムの強化は5月1日に施行される。
今回の最大の変化は、著しいサンプル量の増加。2016年には4,899だったサンプル量が今年は8,000まで増える。このサンプルの増加には、大会中・大会期間外の両方での尿と血液サンプルの増加が含まれる。
トップランクの選手達の50パーセントのサンプルが長期間保存され、サンプルの再検査が実施される。また、全選手が生体パスポートでの検査の対象となる。
今回のプログラム強化により、2017年の予算は50パーセントアップの約450万ドル(約5億円)に増加される。(運営費は除く)
アンチドーピングプログラムは、グランドスラムをはじめ、ITF、ATP、WTAの試合に参加する全選手に適用される。検査は世界アンチドーピング機関が行う。
テニス界を騒がすドーピング問題。2016年から禁止薬物となったメルドニウムの服用で、2016年1月に
M・シャラポワ(ロシア)に15ヶ月間の出場停止処分が下ったことは記憶に新しい。テニス界を揺るがしたシャラポワは、現在開催中のポルシェ・テニス・グランプリ(ドイツ/シュトゥットガルト、レッドクレー、WTAプレミア)で復帰を果たし、数多くの批判を受ける中、ベスト4に進出している。
ワイルドカードで出場のシャラポワと世界ランク19位の
K・ムラデノヴィック(フランス)のシングルス準決勝はセンターコートの第2試合に組まれており、日本時間29日の23時(現地29日の16時)以降に開始予定。
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