- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

シャラポワ 処分決定の裏側

女子テニスで元世界ランク1位のM・シャラポワ(ロシア)は8日に、2年間の出場停止処分が正式に発表され、新たに禁止薬物に指定された薬を試合前に服用していたことを反ドーピング機構(WADA)や自身のチームに隠していたことから、今回の処分は「不運の張本人」と題された。

テニス界の妖精と呼ばれていたシャラポワは、今回の「不当で厳しい」処分をスポーツ調停裁判所に控訴する意向であると語った。

ITF(国際テニス連盟)によって選出された3人の陪審員によるテニス反ドーピング・プログラムの裁判で下された処分は1月26日へさかのぼり、その日から処分が始まる。それは、シャラポワが全豪オープン準々決勝でS・ウィリアムズ(アメリカ)に敗れた直後に受けた検査でメルドニウムの陽性反応が出た日だった。

陪審員は、あらゆるシャラポワの情報を議論すると「今回の処分に導かざるを得なかった」と語ると同時に「パフォーマンスを向上する目的として」その薬を服用したと判断するに至ったと話した。

最大4年間の処分が科される可能性があったシャラポワは、全豪オープン中に獲得した賞金とランキング・ポイントは全て無くなる。

さらに注目されるのは、控訴を退け2018年1月25日まで処分が続くと、29歳のシャラポワは今年開催されるリオ・オリンピックへの出場は絶望となり、その期間に行われるグランドスラム8大会への出場が不可能となる。

そうなるとシャラポワの現役選手としての将来にも影を落とすのは確実と見られている。

5度グランドスラムで優勝しているシャラポワは、世界で最も有名な女性アスリートの1人であり、その多数のスポンサーとの契約から世界で最も収入の高い女性アスリート。女子テニス界で生涯グランドスラムを達成した10人のうちの1人でもある。

シャラポワは3月初旬にロサンゼルスで開いた会見で、1月に受けたドーピング検査でメルドニウムの陽性反応が出たことを公にした直後から、暫定的に公式戦への出場が禁止されていた。シャラポワ自身は語らなかったが、陪審員からの33ページに及ぶ判決文にもあるように、2月に受けた抜き打ち検査でもメルドニウムの陽性反応が出ていた。

シャラポワの反論では、メルドニウムが今年の1月1日から新たに禁止薬物に指定されたことを知らなかったとしている。しかし陪審員の判断を一言で言えば、正しい手順を踏んでいたら、それを知らないはずはないと判断された。

そんな状況から唯一の良いニュースと言われるのは、シャラポワの大型スポンサーの1つであるナイキが「今後も契約を継続する」と発表し「マリア(シャラポワ)がまたコートへ戻ってくることを願っている」とシャラポワへの想いを明かした。

3月のシャラポワの会見の時にナイキは、調査が行われている間はシャラポワとの契約を凍結すると語っていた。

シャラポワが語ったところによると、初めてメルドニウムを処方されたのは2006年のことで、主に心臓疾患に用いられるラトビア製の薬であるメルドニウムを健康上の理由から処方されていた。

陪審員の調査結果から、メルドニウムはロシア医師の「当初18種類の薬物とサプリメントからなる医学的、そして栄養学的な体制」の一部だった。

2010年には、その医師の推奨する薬物が30種類まで増え、シャラポワは2013年にその医師から離れていた。

2012年から薬の服用を減らしていたが、メルドニウムの服用は続けていたことが陪審員の調査で明らかになった。

アメリカのヨーロッパ連合では使用が認められていないメルドニウムは、血液の循環を良くすることから筋肉へより多くの酸素を供給するため、運動能力を向上されると判断された。

「試合中や激しいトレーニング中の服用方法は、エネルギーレベルを高める目的として一致している。シャラポワはメルドニウムが一般的な健康を向上される要素があると信じていた。しかし、薬の服用の仕方は反ドーピング機構などには隠され、自身のチームへも明かされてはいなかった」

「そして医学的な理由を欠いていることから、パフォーマンス向上目的でメルドニウムを摂取したとする決断を導かざるを得なかった」と判決文に記されていた。

先月2日間に渡って行われた公聴会の裁判では、シャラポワのマネージャーであるIMGのM・エイセンバッドとシャラポワの父親だけがメルドニウムを服用していることを知っていた事実が判明した。

「エイセンバッドの信じられない証拠」として8日に報告されたところによると、彼は世界反ドーピング機構が出した禁止薬物のリストを毎年年末のオフシーズンに訪れるカリブでのバケーション中にチェックしていたが、2015年はその旅行にエイセンバッドは同行しなかったために、毎年行われていたチェックが去年は行われなかった」

「IMGから会社を代表する世界のトップ・アスリートのマネージメントを任されるほど信頼されたプロのマネージャーとしては、その事実はあまりにも怠慢で不適切であり、任された選手が反ドーピング・プログラムに反していないか、プロとしての選手生命とその商品価値が維持できるかを考えると、全くもって信じがたい」と判決文に書かれていた。

また陪審員の調査では、2014年10月22日から2016年1月26日の間に提出された7回のドーピングに関する質問次項に、メルドニウムの服用をシャラポワは記載していなかったことが分かった。

「医師からの処方が特になくても、試合前にメルドニウムを服用していたことが非常に重要であることを彼女は知っていたはず。これはミスではなく故意的な判断だった」と判決文に述べられていた。

メルドニウムの服用をチームや反ドーピング機構などに隠していたことは「ルールに従うという義務を重大に違反している」と陪審員は判断した。

ロシア・テニス協会のS・タルピシェフ会長がメディアへ伝えたところによると、リオ・オリンピックへのロシアの代表選手にはシャラポワに代わってE・マカロバ(ロシア)を選出することを明かした。マカロバは今週発表の世界ランキングで36位にいる。

(STATS - AP)






■関連ニュース■ 

・シャラポワ 2年間出場停止に
・シャラポワ 出場停止に控訴
・シャラポワ 錦織をリスペクト
(2016年6月9日14時51分)

その他のニュース

5月12日

【告知】伊藤あおいvsカルタル (11時01分)

アルカラス 初の16強「大変だった」 (9時58分)

昨年王者ズべレフ 5年連続16強 (8時54分)

【告知】大坂なおみvsスターンズ (7時05分)

5月11日

世界1位 逆転勝ちで16強 (23時16分)

試合後に口論も「それも試合の一部」 (22時10分)

柴原瑛菜 第1シードに屈し準V (20時23分)

坂詰姫野 16歳に屈し準優勝 (17時16分)

激闘の末敗れ今季6度目の初戦敗退 (16時14分)

準V→2回戦敗退で世界ランク急落 (9時14分)

3年ぶり 世界4位以下に陥落 (8時13分)

小堀桃子/清水綾乃ペア 2週連続V (6時39分)

世界1位シナー 出場停止から復帰し白星 (5時52分)

大坂なおみ 逆転勝ちで2年連続16強 (3時30分)

【1ポイント速報】大坂なおみvsブズコバ (0時51分)

5月10日

大坂なおみに追い風?第5シード敗退 (23時45分)

前年女王 まさかの3回戦敗退 (22時35分)

無料体験実施中!新テニススクールオープン (16時12分)

メド 元世界8位にストレート勝ち (15時38分)

チチパス 5連続7度目の初戦突破 (14時27分)

露から国籍変更の相手と握手交わす (12時08分)

ジョコ 主催者推薦で全仏OP前哨戦へ (10時09分)

ズべレフ完勝 2連覇へ好発進 (7時47分)

5月9日

坂詰姫野と秋田史帆 4強入り (23時00分)

アルカラス 22歳初白星で3回戦へ (22時04分)

錦織圭 次戦は予選から出場へ (19時20分)

西岡良仁「肩は完璧ではない」 (17時07分)

世界7位に勝利、復帰へ上々の仕上がり (16時08分)

新教皇はテニス経験者 (14時58分)

4度目Vに向け圧勝で3回戦へ (11時49分)

大坂なおみ 次戦は世界53位に決定 (11時19分)

元世界9位「もう終わり」別れ告げる (9時41分)

大坂なおみ「不戦勝だと思っていた」 (8時28分)

【動画】試合終了後に一触即発、両者が口論し主審が止めに入るシーン (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!