男子テニスのカタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ 、ハード、ATP250)は6日、シングルス準決勝が行われ、2連覇を狙う第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク42位の
F・ベルダスコ(スペイン)に5本のマッチポイントを握られる崖っぷちから4-6, 7-6 (9-7), 6-3の大逆転で勝利し、辛くも2年連続の決勝進出を果たした。
この日、第1セットを落とし、第2セットのタイブレークで2-6と4本のマッチポイントを握られたジョコビッチは、粘り強いラリー戦で6-6へ追いつく。その後、6-7と再びマッチポイントを与えてしまうも、この崖っぷちから高い集中力で3ポイントを連取し、セットカウント1-1とする。
ファイナルセットは第5ゲームでブレークに成功し、攻撃の手を緩めなかったジョコビッチが勝利を手にした。
決勝では、第1シードの
A・マレー(英国)と第3シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)の勝者と対戦する。
2016年のシーズン前半で圧倒的な強さを見せたジョコビッチだったが、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)とリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)で早期敗退。全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は決勝へ駒を進めたが、準優勝に終わった。
さらに世界ランキングでは2014年の7月7日から守ってきた世界ランク1位の座から2年ぶりに2位へ転落し、記録は122週でストップした。
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