男子テニスのATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は20日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は第1シードの
A・マレー(英国)に3-6, 4-6のストレートで敗れ、5連覇と
R・フェデラー(スイス)に並ぶ史上最多6度目の優勝とはならなかった。また、世界ランキングで3年連続5度目の年間1位も逃した。
>>ファイナルズ組み合わせ表<<決勝戦、第1セットを落としたジョコビッチは第2セットもミスを重ねてしまい、1時間43分で力尽きた。この試合でマレーのファーストサービスが入った時には84パーセントの高い確率でポイントを獲得され、1度ブレークバックするのがやっとだった。
両者は今回が35度目の対戦で、ジョコビッチの24勝11敗。
11月上旬の世界ランキングで2014年の7月7日から122週守ってきた1位の座からマレーに抜かれ2年ぶりに2位へ転落したジョコビッチ。
この日、マレーに勝利して優勝すると再び世界ランク1位の座を手にしていたが、その夢は叶わなかった。
今年は全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で史上8人目の生涯グランドスラムを達成したジョコビッチだったが、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)とリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)で早期敗退を喫するなど不振が囁かれていた。
しかし、今大会は予選ラウンドロビンでグループ・イバン レンドルを1位で通過し、準決勝では第5シードの
錦織圭(日本)に快勝するなど好調な戦いを見せていた。
ATPワールドツアー・ファイナルズは4選手が2グループに分かれて総当り戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビン1勝あたり200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
予選ラウンドロビンの結果は以下の通り。
【グループ・ジョン マッケンロー】(1)A・マレー 3勝0敗
(3)
S・ワウリンカ(スイス) 1勝2敗
(5)錦織圭 1勝2敗
(7)
M・チリッチ(クロアチア) 1勝2敗
【グループ・イバン レンドル】(2)N・ジョコビッチ 3勝0敗
(4)M・ラオニチ 2勝1敗
(6)
G・モンフィス(フランス) 0勝2敗
(8)D・ティエム 1勝2敗
(9)
D・ゴファン(ベルギー) 0勝1敗
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