テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は9日、男子シングルス準決勝が行われ、第6シードの
錦織圭(日本)は第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)に6-4, 5-7, 4-6, 2-6の逆転で敗れ、2年ぶり2度目の決勝進出とはならなかった。試合後の会見では「夏だけで言えば、もしかしたら(キャリアで)1番良かったかもしれないです」と充実感を得ていた。
ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)の4回戦を左脇腹の負傷で棄権した錦織は、約1カ月後に行われたロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)で今季2度目のマスターズ準優勝。
リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)で銅メダルを獲得後は、W&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)に出場したが3回戦で敗退した。
ウィンブルドン後、ハードコートで13試合をこなしていた錦織。迎えた全米オープンでは1回戦から3回戦までは1セットを落とす苦しい戦いを強いられるも、第21シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)との4回戦では今大会初のストレート勝ち。
そして準々決勝では、優勝候補で第2シードの
A・マレー(英国)を3時間58分で破り、2年ぶり2度目のベスト4進出を果たした。
しかし、ワウリンカとの準決勝ではスタミナがすでに切れており「ラリーが長くなると、この湿気と足の重さと疲れがきていたので、それにムチを打ってやろうとしてた」とベストな状態ではなかったことを明かした。
ウィンブルドン後の13試合、全米オープンの6試合をこなした錦織は「ここまでタフな試合を勝ち抜いた。試合数もこなして、結果もそれなりに出て、怪我もほぼなく終われた。いろんな面で自信になります」と手応えを感じ「今年はトップの選手に勝ってきてるので、自信を持って臨めば、これからマスターズなりグランドスラムでチャンスはいつか出てくると思う」と手が届いていないビッグタイトル獲得に、自信を見せた。
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