29日から開幕する全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)の男子シングルスで、四大大会初優勝を目指す第5シードの
M・ラオニチ(カナダ)のコーチである元世界ランク1位の
J・マッケンロー(アメリカ)は、大会期間中コーチとして帯同しないことが明らかになった。
今年のウィンブルドンからコーチの一員としてラオニチに帯同していたマッケンローは、同時にアメリカのスポーツ専門チャンネルESPNでテレビ解説者としても活躍している。
ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では決勝戦までラオニチの試合の解説はしていなかった。決勝戦では通常の分析以上の詳細に渡って解説を行っていた。
マッケンローは「ミロシュ(ラオニチ)のために、ESPN、そして自分自身のために」全米オープンでラオニチにコーチとして帯同しないと語った。
ESPNの代表であるJ・レイノルズは全米オープンを前に、テレビ放送が両者の関係に支障をきたさない限り、マッケンローを解説者として起用する方針を明かしていた。
またマッケンローも26日に受けたインタビューで「ラオニチのコーチとしての役割をやめた方がベストである。その方が誰にとっても上手くいくだろう。他の選手達とも良い関係を持ちたいとも思っている」と自身の見解を語っていた。
7度の四大大会優勝を誇るマッケンローはラオニチに限らず、他のトップ選手ともオフシーズンを共に過ごし、指導する可能性は多大にあるとしながら、四大大会期間中は別だと話している。
マッケンローは全米オープン前、「最高の奴」と語るラオニチと共に時間を過ごしていた。
ラオニチには既に1998年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)覇者である
C・モヤ(スペイン)とR・ピアッティ、2人のコーチがついている。
25歳のラオニチは今年のウィンブルドンで、自身初の四大大会の決勝戦へ進んだ。惜しくも準優勝に終わったが、全米オープンではグランドスラム初優勝を狙う。
(STATS - AP)
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