男子テニスで世界ランク9位のM・ラオニチは現在の芝シーズンに、ウィンブルドンで3度優勝している
J・マッケンロー(アメリカ)を芝の期限限定でコーチとしてチームへ招いているが、ラオニチ自身は芝の最終戦となるウィンブルドン以降もこの関係を継続したいと願っていることが明らかになった。
「本当に最高だと感じている。彼(マッケンロー)は恐らく、自分が知っている57歳の中で最もエネルギッシュだと思う」と語るラオニチはビッグサービスを武器に、2014年のウィンブルドンでベスト4進出を果たしている。
「笑いも多く、オフコートの趣味も似ている。芸術にも興味があり、自分よりその知識はかなり多く持っている。芸術についてよく語り合う」とマッケンローとの良好な関係を示していた。
マッケンローはコーチとして25歳のラオニチには、より攻撃的なプレーをするのを求めるのは当然のこと。
「ほとんどの時間はボレーのポジショニングの話になっていて、どこにいるべきかとか、特に相手がバランスを崩している時だったり、どちらのアングルをケアするべきかなどの話になっている」
「同時にどこで攻撃的なプレーを仕掛けるかとか、どの段階で攻撃するかなどについて取り組んでいる」とラオニチは、マッケンローとの関係について語った。
芝での関係が上手くいったのなら、ラオニチは他のサーフェスでもマッケンローからの指導を受けたいと感じている。
「ジョン(マッケンロー)を招いて、自分のチームの一員として参加して欲しいとお願いした時でも、ただ芝でのプレーの向上だけを求めてはいなかった。彼との時間で大幅に上達したいと願っていたし、同時にそれを取り込んですぐに芝で活かしたいとも思っていた。でも、その戦術を取り込みながらハードコートでも使い続けられるだろうとも感じていた」とラオニチ。
7度のグランドスラム優勝を誇るマッケンローが、そこまで時間を費やせるかはまた別の問題だが、ラオニチは全く諦める様子がない。
「彼は本当に忙しいし、スケジュールも詰まっているのは確か。今後の大会にも最も有益な人物に成り得るし、戦っている間にも手助けしてくれる人になると感じている。それが近くにいようが、遠くにいようが関係なく」とラオニチはマッケンローへの切な想いを明かしていた。
(STATS - AP)
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