8月29日から開幕するテニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は20日、世界ランキングから本戦へストレートインの選手を発表し、女子で1位の
S・ウィリアムズ(アメリカ)と男子で1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)らエントリー・リストに名を連ねた。
現在、セリーナは
S・グラフ(ドイツ)と並び女子テニス史上最多となるグランドスラムで22度の優勝を飾っており、地元で開催される全米オープンで新たな記録に臨む。ジョコビッチは、この7年間で6度目の決勝進出を狙う。
全米テニス協会が発表したところによると、世界ランキングで男子は98位までの全ての選手、女子では103位までの101人が本戦で戦う。
女子でエントリーを見送っている選手は2006年に優勝した
M・シャラポワ(ロシア)。現在はドーピング違反による暫定的な出場停止処分中で、不服とし控訴している。もう1人は過去に2度の準優勝を飾った
V・アザレンカ(ベラルーシ)で、15日に妊娠を公にして今季の活動を終了することを明かした。
セリーナは自身が持つ22度のグランドスラム優勝の中で全米オープンでは6度タイトルを獲得しており、最後に優勝したのは2014年。昨年は年間グランドスラム達成をかけて臨んだ全米オープンだったが、準決勝で
R・ビンチ(イタリア)にまさかの敗戦を喫した。
過去に全米オープンで優勝経験がある選手でエントリー・リスト入りしたのは、セリーナの実の姉である
V・ウィリアムズ(アメリカ)、
S・ストーサー(オーストラリア)、そして
S・クズネツォワ(ロシア)。
怪我などでツアー離脱した選手に適応されるプロテクト・ランキングで本戦入りしたのは
S・ペン(中国)、
G・ウォスコボエワ(カザフスタン)、そして
V・ディアチェンコ(ロシア)の3選手。
男子のエントリー・リストには5人の元チャンピオンが含まれている。ジョコビッチ、
R・フェデラー(スイス)、
A・マレー(英国)、
R・ナダル(スペイン)、そして
M・チリッチ(クロアチア)。
また、
J・ベネトー(フランス)、
J・ティプサレビッチ(セルビア)、
B・ベイカー(アメリカ)、
T・コキナキス(オーストラリア)、
D・ツルスノフ(ロシア)、そして
J・ヤノヴィッツ(ポーランド)の6選手がプロテクト・ランキングでエントリーしている。
2009年のチャンピオンである
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)はダイレクトイン出来るだけのランキングがなく、主催者推薦枠を与えられない限り本戦への道はない。度重なる手首の怪我のため、2013年以降の全米オープンに出場していない。
男女それぞれ8選手が主催者推薦を受けて本戦で戦う。そして、16選手が本戦に先駆けて行われる予選を勝ち抜いて本戦へ臨む。
8月29日から開幕する今季最後のグランドスラムである全米オープンは、女子シングルス決勝戦が9月10日、男子シングルス決勝戦が9月11日に行われる。
(STATS - AP)
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