男子テニスツアーのメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード)は13日、シングルス準決勝が行われ、第1シードの
錦織圭が第4シードの
S・クエリー(アメリカ)を3-6, 6-3, 6-3の逆転で下し、大会史上初の4連覇へあと1勝と迫った。
>>メンフィス・オープン 対戦表<<今回が自身16度目のツアー決勝進出となった世界ランク7位の錦織は、メンフィス・オープンの連勝を16へと伸ばし、自身11度目の優勝を目指す。
今大会が今季初の準決勝進出となったクエリーは、第1セットの第4ゲームでブレークに成功すると、錦織に主導権を渡さずそのセットを先取した。しかし第2セットの第2ゲームでは、自らのミスとなるダブルフォルトを犯し錦織にブレークを許す。
そして、ギアを上げた錦織がそのセットを奪い、セットカウント1-1とした。
ファイナルセットでも高いレベルを維持した錦織が第3ゲームでブレークに成功すると、ゲームカウント5-3からのクエリーのサービスゲームもブレークし、1時間42分で勝利。クエリーとの対戦を4連勝とした。
1978・1979・1983・1984年に
J・コナーズ(アメリカ)が達成したメンフィスでの最多優勝の4度も射程圏内となった錦織は「自分にとって、とても大きな試合となるはず。4年連続4度目の優勝がかかっている。でも、それを考えすぎないようにしたい。また明日も良いテニスをすることだけに集中したい。」と決勝戦への気持ちを語っていた。
クエリーはこの試合前にも、今大会で使用されているボールの重さに苦言を呈していた。
「こんなに重いボールで彼(錦織)と対戦するのは、とても厳しい。最終的には受け入れなければならなかったが、ブレークポイントを握られた時、守りに入らなければならなかった。」と厳しい状況を明かしていた。
錦織は決勝戦で、快進撃を続けるアメリカ男子期待の18歳で主催者推薦で出場の
T・フリッツ(アメリカ)と対戦する。フリッツはこの日、
R・ベランキス(リトアニア)を2-6, 6-3, 6-4の逆転で下しての勝ち上がり。
錦織は「テイラー(フリッツ)とは、タフな試合になるだろう。1度も対戦したことはないけど、好調な勝ち上がりを見せているし、伸び盛りの若手なのは知っている。」とフリッツを警戒していた。
(STATS - AP)
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