テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は10日、男子シングルス決勝戦が行われ、第2シードの
A・マレー(英国)が第6シードのM・ラオニチを6-4, 7-6 (7-3), 7-6 (7-2)のストレートで下し、2013年以来3年ぶり2度目の優勝を果たした。四大大会は3勝目、キャリア通算では38勝目となった。
>>マレーvsラオニチ1ポイント速報<<>>ウィンブルドン対戦表<<今年の全豪オープン・全仏・オープン決勝で世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れて準優勝だったマレーは、この日ビッグサーバーのラオニチを圧倒。第1セットの第7ゲームでブレークに成功すると勢いに乗った。
そして第2・第3セットをタイブレークの末に連取し、自身2度目の地元優勝。マレーは決勝戦で1度もブレークを許さない完璧なサービスゲームを展開した。
今年の全仏オープン終了後、2014年まで共に戦っていた元世界ランク1位の
I・レンドル(アメリカ)を再びコーチに招き、前哨戦の(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)で2連覇達成と大会史上最多5度目の優勝を飾って今大会へ臨んでいた。
マレーは2012年の全米オープンで四大大会初優勝を果たした。2013年のウィンブルドンでは1936年のフレッド・ペリー以来77年ぶりの地元優勝の快挙を達成。今大会を含め、グランドスラム3つのタイトルを獲得した時のコーチはレンドルとなっている。
一方、男女を通じてカナダ人初の四大大会初優勝とはならなかったラオニチは、準決勝でウィンブルドン7度の優勝を誇る第3シードの
R・フェデラー(スイス)との死闘を制し、四大大会初の決勝進出を果たしていた。
ラオニチの他にカナダ人では、2014年のウィンブルドン女子シングルスで
E・ブシャール(カナダ)が準優勝を飾っている。
【マレーvsラオニチ 過去の対戦成績】<2016年>
ウィンブルドン決勝 A・マレー 6-4, 7-6 (7-3), 7-6 (7-2) M・ラオニチ
AEGON選手権決勝 A・マレー 6-7 (5-7), 6-4, 6-3 M・ラオニチ
モンテカルロ・マスターズ準々決勝 A・マレー 6-2, 6-0 M・ラオニチ
全豪オープン準決勝 A・マレー 4-6, 7-5, 6-7 (4-7), 6-4, 6-2 M・ラオニチ
<2015年>
ムチュア・マドリッド・オープン準々決勝 A・マレー 6-4, 7-5 M・ラオニチ
<2014年>
ATPツアーファイナル予選 A・マレー 6-3, 7-5 M・ラオニチ
BNPパリバ・オープン4回戦 M・ラオニチ 4-6, 7-5, 6-3 A・マレー
<2012年>
楽天ジャパン・オープン準決勝 M・ラオニチ 6-3, 6-7 (5-7), 7-6 (7-4) A・マレー
全米オープン4回戦 A・マレー 6-4, 6-4, 6-2 M・ラオニチ
W&Sマスターズ3回戦 M・ラオニチ 棄権 A・マレー
バルセロナ・オープン準々決勝 M・ラオニチ 6-4, 7-6 (7-3) A・マレー
マイアミ・オープン3回戦 A・マレー 棄権 M・ラオニチ
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