男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、グラス、ATP500)は大会4日目の16日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク41位の
G・ミュラー(ルクセンブルグ)が第7シードの
J・イズナー(アメリカ)を3-6, 7-6 (18-16), 7-6 (9-7)の逆転で下す金星を飾り、準々決勝進出を決めた。
この試合、43本のサービスエースを記録したイズナーは、第2セットのタイブレークで6本のマッチポイントを握りながらも取りきれなかった。
対するミュラーは5度目のセットポイントをものにすると、勝敗の行方は第3セットへともつれた。
第3セット、5度のブレークポイント全てをしのいだイズナーと、安定したサービスゲームを展開し1度もブレークポイントを与えなかったミュラーの戦いは、再びタイブレークへ突入。このタイブレークでも4本のマッチポイントをイズナーに握られながらも、それを退けたミュラーが2時間25分の接戦を制し、準々決勝へ駒を進めた。
先週行われたリコー・オープン(オランダ/スヘルトヘンボシュ、グラス、ATP250)で今季初の決勝進出を果たし、準優勝を飾っていたミュラーはこの試合で合計10本のマッチポイントをしのいで勝利を飾った。
これは2004年のオーストリアはキッツビューヘル大会で
R・シュトラー(ドイツ)が
A・セッピ(イタリア)を3-6, 7-6 (15-16), 6-0で下して以来となる10本のマッチポイントをしのいでの勝利となった。
また、この日の第2セットのタイブレークは、1997年のAEGON選手権準決勝で
G・イバニセビッチ(クロアチア)が
G・ルゼッドスキ(英国)を4-6, 6-4, 7-6 (20-18)で下した試合に次ぐ長いタイブレークとなった。
ミュラーは2大会連続となる準決勝進出をかけて、
B・トミック(オーストラリア)と準々決勝で顔を合わせる。この日トミックは、
F・ベルダスコ(スペイン)を6-7 (2-7), 6-4, 6-4の逆転で下しての勝ち上がり。
(STATS - AP)
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