男子テニスツアーのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は15日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
A・マレー(英国)が第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を6-3, 6-3のストレートで下し、29歳の誕生日に大会初優勝を飾った。今回のタイトル獲得は今季初優勝、キャリア通算36勝目。
>>BNLイタリア国際対戦表<<決勝戦、序盤でジョコビッチのサービスゲームをブレークしたマレーがリードを守り、第1セットを先取。第2セットに入ってもマレー勢いは止まらず第5ゲームでブレークに成功、さらに第9ゲームもジョコビッチのサービスを破り、優勝を手にした。
両者は今回が33度の対戦で、マレーから10勝23敗となった。またジョコビッチに勝利したのは昨年のロジャーズ・カップ以来で、上海マスターズからの連敗を4でストップさせた。前週のマドリッド・オープン決勝ではジョコビッチにフルセットで敗れていた。
今大会好調のマレーは1セットも落とさずにタイトルを獲得し、22日からの全仏オープンに弾みをつけた。
一方、敗れた王者ジョコビッチは3連覇と大会5度目の優勝とはならなかった。もしジョコビッチが優勝していた場合、歴代最多更新のマスターズ30勝目となっていた。
今シーズン、ジョコビッチは全豪オープンで2連覇を成し遂げると、インディアンウェルズとマイアミのマスターズ2大会で優勝。その後のモンテカルロ・マスターズではまさかの初戦敗退を喫すも、マドリッド・オープンでマスターズ歴代最多29勝目をあげていた。
今大会は準々決勝で第5シードの
R・ナダル(スペイン)、準決勝では第6シードの
錦織圭(日本)との3時間1分に及ぶ死闘を制してマレーとの決勝戦へ駒を進めていた。
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