男子テニスツアーのメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード)は14日、シングルス決勝戦が行われ、世界ランク7位で第1シードの
錦織圭が主催者推薦で出場の18歳
T・フリッツ(アメリカ)を6-4, 6-4のストレートで下し、大会4連覇を達成すると同時に自身11度目のタイトル獲得を果たした。
>>メンフィス・オープン 対戦表<<これまで何度かフリッツと練習をしたことがあったと語る錦織は、その時の試合形式の練習では一度もフリッツに勝ったことがなかったと語っていた。しかしこの日は、序盤でフリッツの強烈なサービスに苦しんだものの、リズムを掴んでからは主導権をフリッツに渡さず、1時間19分で勝利を決めた。
今大会4度目の優勝は、
J・コナーズ(アメリカ)に並ぶ大会最多優勝で、同一大会での4連覇は現役選手では
N・ジョコビッチ(セルビア)、
R・フェデラー(スイス)、
R・ナダル(スペイン)に次ぐ4人目で、ATPツアーのオープン化以降でも7人目の快挙となった。
「今日は少し緊張してしまった。彼(フリッツ)に色んなことをさせるような別の作戦を試みた。それが成功して勝つことが出来て、とても嬉しい。」と錦織。
錦織は左右へボールを散らし、フリッツを走らせてチャンスを待ちながらポイントを重ねていった。
「彼相手にウィナーを取るのは簡単なことではなかった。特にこの遅いコートでは。全身、特に足を使ってしっかりポイントを終わらせる必要があった。だから、簡単な試合ではなかった。そして彼も何本も凄いサービスを打ち込んできていた。明らかにタフな試合だった。」と、フリッツとの初対戦を振り返っていた。
26歳の錦織は、フリッツ戦でこれまでの経験やボールコントロール、スピードなど持てる力を全て注いで勝利を手にした。フリッツに9本のサービスエースを叩きこまれたが、錦織もサービスを有効に活かし、ファーストサービスが入った38本中31本でポイントを獲得した。
マッチポイントを持ち味の豪快な「エア・ケイ」で決めた瞬間、こぶしを握りしめてガッツポーズを取り、フリッツへ歩みよって健闘を讃え握手を交わした。
「ここへ戻ってくるのをやめたら、そんな馬鹿げたことはないでしょう。」と語ると、詰めかけたファンから温かい声援と大きな拍手を受けていた。
(STATS - AP)
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