テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/ メルボルン、ハード)は18日、男子で第3シードの
R・フェデラー(スイス)、女子では第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)が好発進する中、八百長疑惑に覆われる日にもなった。
>>全豪オープン対戦表<<グランドスラム最多17度の優勝を誇り、選手委員会の会長も務めていたフェデラーも、この疑惑は最近のものではないとしながら、必要以上に真剣に扱わなければならないものだと感じていた。
「選手の名前を知りたい。そして、少なくとも真偽を見定めて、それについて話し合いをもつべき。それが選手自身なのか、サポートチームなのか、誰なのか。以前のことなのか、ダブルス選手なのかシングルス選手なのか、どのグランドスラムだったのか。」
「本当に真剣に、本当に大切に、このテニスというスポーツを誠実なものに保たなければならない。どれくらい上のことなのか。より上へ行けば行くほど驚きも大きくなる。」
男子プロテニス協会であるATPのC・カーモード会長が八百長疑惑に答える会見を開いていた時、女子シングルス前年度覇者のセリーナは初戦へ向けてウォーミングアップをしていた。その後に行われた試合では
C・ジョルジ(イタリア)を6-4, 7-5のストレートで下した。
N・ジョコビッチ(セルビア)同様、セリーナも昨年は年間4度行われるグランドスラムで3度の優勝を飾った。しかし公式戦からは数カ月離れていた。今シーズン開幕と同時にオーストラリアのパースで行われたエキシビションのホップマン・カップに出場したしていたセリーナだったが、左膝の炎症のために1セットを戦っただけで大会を棄権した。
「もう長いこと実戦から遠ざかっている。でも、もう30年もテニスをしているから、ただ集中することに努めようとしただけ。しっかり試合に集中して、今日は冷静でいられた。それが1番重要だった思う。」
21度のグランドスラム優勝経験を持つセリーナは、女子ツアーで八百長に関する疑いは何もないと語る。
「一生懸命プレーしているし、対戦したどの選手も一生懸命プレーしている。アスリートとして、素晴らしいだけではなく、歴史に残るような選手になるために、出来る限りのことをしている。」と常に努力を怠らない姿勢を示した。
(STATS - AP)
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