国内テニスツアーの全日本選手権で7度の優勝(最多記録)を誇り、ブリヂストンスポーツ所属プロとして多方面で活躍されている福井烈氏が29日、tennis365.netの独占インタビューに応じた。
【福井烈氏 独占インタビュー】
Q.今年を振り返って
錦織圭選手を始めとする選手たちの活躍のおかげで、とても盛り上がっていると思います。数年前からは考えられないくらいの盛り上がり。これは本当に選手たちが活躍をしてくれたおかげです。
それをものすごく肌で感じるのは、テニスの放送がとても多くなってきたということ。四大大会、ATP1000、ATP500など錦織選手が出場する試合というのを見ることが出来ます。本当に飛躍的にテニスの放送が増えている。
Q.錦織の活躍について
2年連続ツアーファイナル出場というのは、本当に価値があると思います。昨年活躍して、当然周りのトップ選手も錦織選手の対策をほぼ全員考えてきている。彼(錦織)も昨年よりやりにくくなっているはず。その中で、2年連続でツアーファイナルに出ることが出来るというのは間違いなく実力です。しかも、超一流の証。
今年を振り返ると、世界ランク4位も経験しましたし、すごくマークされた中でツアー3大会で優勝、キャリア通算も2桁になりました。そして54勝16敗、昨年と遜色ない結果。先程も言いましたが、昨年よりも遥かに戦いにくくなっているはずなので、とても価値のあった年だったと思います。
BIG4はまだまだ健在。
N・ジョコビッチ(セルビア)選手が圧倒的に強いですが、
A・マレー(英国)選手も復活してきましたし、
R・フェデラー(スイス)選手もまた覚醒してきた。
R・ナダル(スペイン)選手も一時は厳しかったですけど、最後は盛り返してきた。そこに、同世代の若手も伸びてきて、もっともっと錦織選手に対して研究してくる。その中で2016年はどうなるか、ものすごく楽しみです。
四大大会やATP1000で優勝してもおかしくないランキング。来年はオリンピックが入ってきますから、大きな大会がもう1つ増えて5大会みたいになるので、フィジカル面でも怪我は出来ないでしょう。今まで以上に体調管理がさらに重要になるシーズンだと思います。
BIG4は錦織選手の実力を認めているので、最初から真剣勝負。錦織選手を乗せてしまうと勝てないというのを分かっているので、要所で最高のプレーを心掛けてきてます。トップとして皆が認めている。ジョコビッチ選手もフェデラー選手もマレー選手もナダル選手も、錦織選手は同等だという位置づけに間違いなく入っています。
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